近年「LGBT」という言葉が広く知られるようになりました。その一方で、多くの人が多様な性についての理解不足が問題であると感じています。
性のあり方は「からだの性」だけでなく、「性的指向」や「性自認」によって様々です。「性的指向」とはどのような性の人を好きになるかという「好きになる性」のこと。「性自認」とは自分の性をどのように認識しているかという「こころの性」のことをさします。
性的指向(好きになる性)
Lesbian レズビアン(女性で女性が好きな人)
Gay ゲイ(男性で男性が好きな人)
Bisexual バイセクシュアル(同性も異性も好きになる人)
性自認(こころの性)
Transgender トランスジェンダー(からだの性と心の性が一致せず、からだの性に違和感を持つ人)
※LGBT以外にも、男女のどちらにも恋愛感情を持たない人、自分自身の性が決められない人・分からない人など、様々な人がいます。こうした人を合わせて「LGBTQ」や「LGBTQ+」と表現されることもあります。
Q LGBTなどに関する事柄で、人権上、特にどのようなことが問題だと思いますか?(3つまで回答)
多くの人が、多様な性についての理解不足が問題だと感じています。
英語で「支援者」「仲間」を意味し、LGBTなどの当事者のことを理解し、支援しようとする人のこと。性的指向や性自認について正しい知識を身につけ、誤解や差別的な言動に対して見て見ぬふりをせずに指摘するなどの行動をとる、当事者にとって心強い存在といわれています。
民間の調査では、「LGBT」という言葉の認知率が約80%※1であるのに対して、「ALLY」の認知率は約8%※2。「ALLY」についてはまだ広く知られていません。
「これをすればALLY」といった定義はありませんが、下の表のような言動を実践することで当事者に寄り添い、支えることができます。
人口の約9%がLGBTなどの当事者である※3ともいわれています。自分の身近にも当事者がいると考え、自分のできることから始めてみましょう。
※1・3…電通ダイバーシティ・ラボ「LGBTQ+調査2020」より
※2…P&Gジャパン合同会社「LGBTQとアライ(理解者・支援者)に関する全国調査」より
県立男女共同参画センター「G‒NETしが」では、若い世代の皆さんがジェンダー※に関する様々なテーマについて話し合う「ジェンダー平等ミーティング」を開催しています。
G‒NETしがでは、ジェンダー平等の実現に向け、啓発を担う若い世代のリーダーを育成する事業の一つとして、「ジェンダー平等ミーティング」を開催。月1回、参加者が「ジェンダーと偏見」「性の多様性について考える」などのテーマで意見を出し合い、交流する場となっています。
ミーティングを通して、参加者が「ALLYバッジ」を作製・配布するなど、様々な行動にもつながっています
※ジェンダー …「男らしさ、女らしさ」など、社会的・文化的につくられた性のこと
ALLYバッジについて知りたい方はこちら
ジェンダー平等について関心のある若者同士が、年齢や学校の枠を超えて出会うきっかけとして「ジェンダー平等ミーティング」は貴重な場です。ミーティングを通して、それぞれの意見を発言し、異なる考えを聞いて、まとめて発表できるようになってきたと感じています。次の課題は、いかにして実践や活動につなげていくかです。
今年度は、ミーティングに参加した大学生の有志とともに、滋賀の様々な大学の学生が参加する団体「くれよん」を立ち上げ、小学校で出前講座を行いました。社会人になってからも活動を継続してほしいと考えています。
問い合せ 滋賀県立男女共同参画センター “G-NETしが”(近江八幡市鷹飼町80-4)
TEL 0748-37-3751
メール [email protected]
貸し出し配布無料
■人権啓発資材(紙芝居やクイズなど)
■学習教材(冊子・リーフレット)
人権をテーマにした研修会などで活用いただける啓発資材の貸し出しや、様々な人権問題について学べる教材の配布を行っています。詳細はホームページをご確認ください。
■人権教育DVD
自治会や企業、学校などで活用いただける視聴覚教材を多数そろえています。 滋賀県学習情報提供システム「におねっと」から検索・予約いただけます。
問い合せ 県教育委員会事務局生涯学習課
TEL077-528-4652
FAX077-528-4962
HP 滋賀県学習情報提供システム「におねっと」
https://www.nionet.jp