鮒ずしなど独特の発酵文化が息づく滋賀で、全国で評判のチーズが作られているのをご存じですか? 竜王町のチーズ職人・つや子さんの解説でおいしさの秘密に迫ります。
近年、おいしくて健康にいいと発酵食品が注目されています。チーズもその一つ。発酵の力で作られています。
凝固の場合、原材料はミルク、素材を固めるための乳酸菌と塩のみ。味の決め手はミルクのおいしさです。日々変化するミルクの状態を見極める職人の感覚が求められます。
竜王の田んぼの稲わらと地下水で育てられた牛のミルクで作ったチーズは、角のないまろやかな味わい。滋賀で育まれた地酒や和の食材によく合います。ぜひお試しを!
チーズを作る時に出る水分・ホエーも栄養価たっぷり。廃棄しない活用法を考えています。
ミルクに乳酸菌を加えて一晩発酵させる→水分量を調整しつつ容器に分ける→塩を加えて水分を抜く→熟成庫で2~3週間熟成すると完成!
チーズによって使う菌の種類や熟成方法を変えるなど、様々な製法が。
地元の酒蔵の酒粕を「つやこフロマージュ」にまとわせて熟成。酒粕の上品な甘みで、チーズ初心者も食べやすい。
ミルキーなチーズはわさび醤油や柚子胡椒、味噌などを添えるのがおすすめ。日本酒にもよく合います。