滋賀県では、様々な企業が創意工夫して、事業活動で排出するCO2の削減や、CO2ネットゼロに貢献する製品・商品・サービスの開発に取り組んでいます。
今回は「しがCO2ネットゼロみらい賞」を受賞した4社の先進的な取り組みをご紹介します。
「しがCO2ネットゼロみらい賞」は、2050年に県内のCO2排出量を実質ゼロにする目標に向けて、特に優れた取り組みを行った県民や企業、団体の功績を表彰し、県の内外に広く発信していくことを目的としています。今年度の受賞者は下記の4社と、地域づくり部門として9・10月号でも紹介した「近江八幡市桐原学区協働まちづくり協議会」に決定しました!(取り組みの詳細は「ネットゼロみらい賞」で検索!)
工場設備の省エネ化を進めるとともに、温室効果ガスの削減量や吸収量などを「クレジット」として認証する、国の「J-クレジット制度」を利用して、グリーン電力に転換し、電力のCO2ネットゼロを実現しました。
CO2削減効果
3,562t-CO2 /年
県内の約1,295世帯の1年間のCO2排出量
地元の給食センターから出る廃食油を活用して、バイオディーゼル燃料を精製。自社倉庫のスポットクーラー用自家発電機のほか、取引先の寮の温水ボイラに使用することで、CO2排出量を削減しました。
CO2削減効果
7.08t-CO2 /年
エアコン約1,180台が24時間稼働したときのCO2排出量
水素は燃焼時にCO2を排出しませんが、天然ガス燃焼の約3倍のNOx(窒素酸化物)が発生します。この課題に対し独自の新技術による低NOxボイラを開発。電化が困難な産業分野のCO2ネットゼロ化に貢献します。
CO2削減効果
1,092t-CO2 /年
スギ人工林 約124haが1年間にCO2を吸収する量
太陽熱とヒートポンプ熱源を利用して、木材を乾燥させるシステム。従来の化石燃料を熱源にする場合に比べて、CO2排出量を約80%削減可能。CO2の吸収源でもある林業のネットゼロ化に貢献します。
CO2削減効果
35.66t-CO2 /年
自動車で琵琶湖を約546周したときのCO2排出量