7月1日は「びわ湖の日」
琵琶湖と人とが共生する社会の実現に向けて、みんなで琵琶湖を守り、活かし、支えよう。
滋賀県には県民と行政が一体となって琵琶湖を守ってきた歴史があります。40年前、琵琶湖に赤潮が大発生し、社会問題となりました。その原因の一つが当時の合成洗剤に含まれる「りん」であることがわかると、りんを含まない粉石けんを使う「石けん運動」が県民の間で広がりました。そしてりんを含む家庭用合成洗剤の販売などを禁止する「富栄養化防止条例」の制定につながりました。この条例が施行された7月1日を、県では「びわ湖の日」としています。
現在、琵琶湖の水質は改善傾向にあるものの、水草の大量繁茂や外来生物の増加による生態系への影響、琵琶湖と暮らしの関わりの変化など、琵琶湖をとりまく新たな課題が生じています。
平成27年施行の「琵琶湖保全再生法」に基づき、県では今年3月「琵琶湖保全再生施策に関する計画」を策定しました。水質や生態系を守るとともに、エコツーリズムや琵琶湖と親しむスポーツの推進など、魅力を活かした取組により琵琶湖の価値を広く知っていただき、多くの方との協働により琵琶湖の保全再生を進めていきます。
皆さんも琵琶湖に親しみ、共に美しい琵琶湖を守り継いでいきましょう。
漁業の振興魚のゆりかご水田水草除去ビワイチ |
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琵琶湖の在来魚介類を守り、消費を拡大するなどして、漁業を支えます。
琵琶湖とつながる水路に魚道をつくり、魚が田んぼにのぼって産卵できる取組を行っています。
水草の除去や刈取った水草をたい肥化して有効利用するなどの水草対策を進めています。
自転車で琵琶湖を一周する「ビワイチ」など、人気のエコツーリズムで琵琶湖のすばらしさを体感!
答えはページ下にのってるよ!
Q1 日本で唯一淡水湖に人が暮らしている琵琶湖にある島は? | (1)竹生島 (2)沖島 (3)沖の白石 |
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Q2 琵琶湖の水を利用している人は何人? | (1)約34万人 (2)約141万人 (3)約1,450万人 |
Q3 今が旬の琵琶湖の固有種です。写真の魚は何という魚? | (1)アユ (2)ビワマス (3)ニゴロブナ |
びわ湖の日をきっかけに琵琶湖とつながるために、そして琵琶湖と生きていくために、私たちに今、何ができるのか、考えてみませんか?
今年は「琵琶湖周航の歌」誕生100周年。
琵琶湖周航の歌から琵琶湖の価値を想う、そしてこれから 100年先の琵琶湖のために、楽しみながら琵琶湖に関わるイベント等が行われます。
成安造形大学「びわ湖の日」啓発ポスター | 自分たちから琵琶湖に関わり、みんなで美しい琵琶湖を守っていこうという思いから、“琵琶湖をつくる”というコンセプトで、デザインしました。人と琵琶湖のつながりだけでなく、森林と琵琶湖とのつながりにも目を向け、琵琶湖を木で形取った「びわ湖パズル」を制作しまし岩佐 南実さんた。また、船に乗って人がやってくるイメージ(右上)で琵琶湖周航の歌を表現しました。 成安造形大学2年 岩佐 南実さん |
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「びわ湖の日」連続講座 | 7月に立命館大学びわこ・くさつキャンパスで「びわ湖の日連続講座」を開催。9日は「琵琶湖を旅する」、23日は「琵琶湖を調べる」、30日は「琵琶湖を歌う」と様々な切り口から琵琶湖の魅力に迫ります。 |
民間企業との連携 | 県内のセブン-イレブンと平和堂で滋賀の食材を中心とするオリジナルのお弁当が新登場。食を通して滋賀や琵琶湖との関わりを考えてみませんか。 高島とんちゃん焼弁当 ▲セブン-イレブン(高島とんちゃん焼弁当) われはうみのこカレー ▲平和堂(われはうみのこカレー) |
自分たちから琵琶湖に関わり、みんなで美しい琵琶湖を守っていこうという思いから、“琵琶湖をつくる”というコンセプトで、デザインしました。人と琵琶湖のつながりだけでなく、森林と琵琶湖とのつながりにも目を向け、琵琶湖を木で形取った「びわ湖パズル」を制作しまし
びわこルールキッズ外来魚を釣り上げて、琵琶湖の在来魚を守る小中学生を大募集。募集・実施期間は平成29年6月10日~8月31日(途中参加可)。優秀なキッズには知事表彰あり!7月23日には釣り大会も行います。 |
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びわ湖を美しくする運動「びわ湖の日」を中心に県内全域で毎年10万人以上で取り組む清掃活動。36年間で約575万人が参加しました。ぜひ、皆さんも地域の清掃活動に参加しましょう。 |
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「びわ湖の日」関連の行事について詳しくはホームページで。
県民の皆さんがさらに琵琶湖に親しむきっかけの1つとして「びわ湖の日」を休みにすることを議論しています。皆さんのご意見をお聞かせください。
ご意見はホームページで募集中。
□お問合せ
県庁琵琶湖保全再生課
電話:077-528-3453 FAX:077-528-4847 メール:dl00@pref.shiga.lg.jp
答え:(2)沖島 | 近江八幡市の沖合約1.5kmにある「沖島」は、日本でただ一つの、淡水の湖に人が暮らす島。約300人がお住まいで、島には小学校もあります。 沖島は、古来漁業の島として栄え、今でも約100人の漁師さんが活躍しています。 ビワマスやアユ、ニゴロブナ、エビなどが水揚げされ、県内では最もたくさんの魚介類が水揚げされています。 沖島と堀切新港を結ぶ通船は1日に12往復運航されています。 島内には自動車はなく、島内の主な移動手段は徒歩や自転車です。皆さんも沖島を訪れて、沖島を散策してみませんか。 |
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答え:(3)約1,450万人 | 琵琶湖に流れ込む川は大小合わせておよそ460本。しかし、琵琶湖から流れ出す川は瀬田川の1本だけ。瀬田川は宇治川、淀川と名を変えながら、大阪湾へと注ぎ、京阪神地域の暮らしや産業をささえる水を供給しています。 琵琶湖の水を利用する人口は、約1,450万人。日本に住む人のおよそ9人に1人が、琵琶湖の水を使っていることになります。 |
答え:(2)ビワマス | ビワマスは琵琶湖だけに棲む固有種のサケの仲間です。主に刺網や引縄釣によって漁獲されています。 琵琶湖八珍にも選定されており、鮮やかなサーモンピンクのお刺身は、切り口に脂が輝き、口に含むと「とろけ出す」ような味わいが楽しめます。 2016年11月に東京日比谷公園で開催された第4回Fish-1グランプリでは、「天然ビワマスの親子丼」が見事優勝するなど、その美味しさは折り紙つき。 皆さんも琵琶湖が育んだ、とっておきの夏の味覚を味わってみてください。 |