滋賀県では、県政を総合的に推進する指針として、また、県民の皆さんや各種団体、企業などと理念を共有し、その実現に向けて、ともに取り組むための将来ビジョンとして「滋賀県基本構想」をまとめました。
この基本構想は、25年後の平成52年頃を展望した「長期ビジョン編」と、平成27年度からの4年間で取り組む「重点政策編」で構成しています。
本格的な人口減少社会の到来と少子高齢化の進行、東日本大震災等を契機とした大規模な地震災害とエネルギー政策などへの不安の高まり、これまでに経験したことのない異常気象による水害・土砂災害の恐れ、経済・社会のグローバル化の進行など、滋賀県を取り巻く情勢は大きく変化しており、時代の大きな転換期を迎えています。
「湖国」と呼ばれる滋賀には、多彩な人、技術やノウハウ、歴史・文化、地の利、豊かな自然という強みがあります。
これらを伸ばし、活かすことによって、県民の皆さんなどあらゆる主体が対話を重ねて知恵を出し合い、共感しながら工夫を凝らして、誰もが豊かさを実感できるようにすることが求められています。
基本理念
人口減少社会の到来など時代の大きな転換期を迎え、経済・社会が成熟し、かつてのような経済成長が望めなくなる中、将来に対する不安を安心に変え、夢や希望を抱くことができる豊かな社会を築くことが求められています。
時代とともに変化するさまざまな課題に向き合ってきた先人たちの歴史と伝統に学びながら、滋賀の強みを活かし、次世代のことも考えた新しい豊かさを追求します。
基本理念の実現に向けて、「ひと」「地域の活力」「自然・環境」「県土」「安全・安心」の視点から、ほぼ一世代後となる平成52年頃に「このように豊かでありたい」と願う望ましい姿を、県民の皆さんからの提案などを参考に『5つのめざす姿』として掲げました。時代の潮流と課題を踏まえつつ、滋賀の強みを活かしながら、「新しい豊かさ」の実現に向けて、皆さんと一緒に取り組んでいきます。