ダイズの被害粒の原因となるミナミアオカメムシの成虫が、県内5か所※に設置している予察灯による調査1)において、平年の約3.6倍と多く確認されています(8月第3半旬まで累積誘殺数、5か所平均)。
また、ミナミアオカメムシは県内全域で近年増加傾向にあります。7月30日に県内36地点の水稲ほ場で行った調査において、ミナミアオカメムシの発生地点率2)は11.1%(平年3.6%)とやや多くなりました。水稲の収穫後、ミナミアオカメムシが水稲ほ場からダイズほ場に移動し、ダイズを加害することが懸念されます。そのため、別添のとおり8月31日付けで令和8年度病害虫発生予察注意報第6号を発表しました。
ダイズにおけるミナミアオカメムシを含む注意報は、昨年に続き2年連続での発表となります。
※ 県内5か所:大津市里、守山市矢島町、近江八幡市安土町大中、長浜市難波町、高島市今津町日置前
令和8年度病害虫発生予察注意報第6号(吸実性カメムシ類) (PDF:345 KB)
ミナミアオカメムシは、様々な植物に生息して増殖しており、ダイズや水稲を加害します。ダイズの莢が着き始めると、収穫後の水稲ほ場等からダイズほ場に移動して莢の中にある子実を吸汁します。若莢(わかさや)期から子実肥大期に吸汁された子実は、変形が激しい粒となり、品質低下や減収の原因となります。
【滋賀県病害虫防除所】ミナミアオカメムシ成虫 (JPEG:5 MB)
【滋賀県病害虫防除所】ミナミアオカメムシ幼虫による集中加害 (JPEG:2 MB)
【滋賀県病害虫防除所】カメムシ類によるダイズ被害粒 (JPEG:2 MB)
1.県内5か所に設置している予察灯において、8月第3半旬までのミナミアオカメムシ成虫の累積誘殺数は33.4頭(5か所平均)であり、平年の約3.6倍と多い。
2.7月30日に県内36地点の水稲ほ場で実施したすくい取り調査において、ミナミアオカメムシの発生地点率は11.1%と平年(3.6%)と比較してやや多い。水稲の収穫後は、ダイズほ場へ移動する可能性が高く、ダイズの被害が多くなるおそれがある。
3.向こう1か月の気象予報(大阪管区気象台8月31日発表)では、気温は高いと予想されており、発生に好適な状況が続くおそれがある。
県では、農業者に対して、(1)吸実性カメムシ類が多いほ場では、若莢期と子実肥大期に薬剤防除を確実に実施すること、(2)薬液が着莢部に十分付着するよう散布すること、を呼びかけています。
1)予察灯による調査:昆虫が光に誘引される性質を利用し、夜間に電球を点灯することで成虫を捕獲して、害虫の発生量を調査する方法。
2)発生地点率:県内36地点の水稲ほ場のうち、捕虫網(直径36cm)を50回振ってミナミアオカメムシが得られた発生地点の割合。「平年」は平成28~令和7年の10年間の平均値。