国宝延暦寺根本中堂と重要文化財延暦寺根本中堂廻廊では、2016年から滋賀県文化財保護課の設計監理により、保存修理事業を実施しています。修理の内容は、主に、破損した屋根葺き材の葺き替え、劣化した塗装や彩色の塗り直し、腐朽した木部の取り替えです。
今回の保存修理事業は、文化財の健全性を回復するとともに、根本中堂の歴史や建築技術などについて新たな知見が得られる貴重な機会です。実際、調査を通じて、江戸時代中期の修理の痕跡が要所に残り、当時の仕様が復旧可能であることが判明しました。今回の修理では根本中堂を江戸時代中期の姿に復旧・整備し、未来へ確実に継承します。
1.事業名…国宝・重要文化財延暦寺根本中堂及び根本中堂廻廊建造物保存修理事業
2.所有者…宗教法人延暦寺
3.所在地… 滋賀県大津市坂本本町
4.建造物…国宝延暦寺根本中堂 1 棟、 重要文化財延暦寺根本中堂廻廊 1 棟
5.修理方針…屋根葺替および部分修理(塗装修理ほか)
6.事業運営…滋賀県が所有者から全事業を受託して実施。
7.総事業費…約73億円(国・滋賀県・大津市の補助を得て実施)
8.事業期間…平成28年(2016)4月1日~令和12年(2030)年9月30日
保存修理事業が折り返し点を過ぎ、組立施工が本格化していることから、事業の概要や得られた知見について紹介するパンフレットを作成しました。伝統技術を用いた修理の作業工程や、調査で発見した江戸時代の技法とその変遷などを紹介しています。
パンフレット(日本語) (PDF:15 MB)
Pamphlet(English) (PDF:14 MB)
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