甲賀市で唯一鉄道が運行していない土山地域では、同地域と水口地域を結ぶ路線バス「土山本線」が公共交通軸として重要な役割を担っており、地域内の移動を担う路線バス等と接続し、通勤・通学、通院、買い物など住民の移動手段となっています。一方で運転士不足が深刻な課題となっており、現在の路線バスの運行を維持することが難しい状況です。
こうした中、本実証運行は「地域特性に応じた交通ネットワーク構築事業」として、甲賀市と連携し、地域公共交通を維持するため、甲賀市で初となる「甲賀流公共ライドシェア」の導入に向けた実証運行を行い、ニーズ、持続可能性、利便性、効率性等の観点から検証します。
市町村やNPO法人などが運行主体となり、第1種免許ドライバー・自家用車等を活用して有償運
送を実施できる仕組みのこと
バス運転士不足に対応し、地域の移動手段を確保するため、利用状況や道路状況を踏まえ、土山地域内の路線バス4路線のうち3路線について、自家用車・第一種運転免許保持者で運行できる「甲賀流公共ライドシェア」の導入に向けた実証運行を行う。
令和7年2月12日(水)~令和7年3月10日(月)の平日
自家用有償旅客運送
※事業者協力型自家用有償旅客運送として、運行管理等を株式会社シガ・エージェントシステムに委託
甲賀市
予約制区域乗合運行
甲賀市土山町の3エリア内:山内・鮎河エリア、大野エリア、土山エリア
自家用乗用車、第一種運転免許保持者を予定
本県では、誰もが、行きたいときに、行きたいところに移動ができる、持続可能な地域交通の実現に向けて検討を進めており、令和4年3月の都市計画基本方針を踏まえ、住み、働き、憩うために必要となる様々なサービス機能が集積した多様な拠点を形成し、それらを公共交通で結ぶ「拠点連携型都市構造」の実現を目指しています。
このため、各市町の地域公共交通計画も踏まえ、新たな移動手段等も活用しながら、地域特性に応じた持続的な交通ネットワークづくりを促進しています。