甲賀市で唯一鉄道が運行していない土山地域では、同地域と水口地域を結ぶ路線バス「土山本線」が公共交通軸として重要な役割を担っており、地域内の移動を担う路線バス等と接続し、通勤・通学、通院、買い物など住民の移動手段となっています。
一方、人口減少、コロナ禍、物価高騰など地域交通を取り巻く情勢は厳しい状況が続いており、特に、2024年問題も相まって、運転士不足は深刻であり、全国でバス路線の廃止や減便が続いている状況です。
今回の実証運行では、甲賀市と連携して、地域公共交通ネットワークの確保のため、「土山本線」の維持と地域の移動手段の確保に向けて、新しい公共交通サービスの導入に向けた実証運行を行い、ニーズ、持続可能性、利便性、効率性等の観点から検証します。
バス運転士不足に対応し、地域の移動手段を確保するため、利用状況や道路状況を踏まえ、土山地域内の路線バス4路線のうち3路線について、自家用車・第一種運転免許保持者で運行できる「自家用有償旅客運送(公共ライドシェア)」の今後の導入に向けた実証運行を行う。
令和6年12月23日(月)~令和7年1月31日(金)の平日
(12月28日~1月5日は運休)
予約制区域乗合運行
甲賀市土山町の3エリア内:山内・鮎河エリア、大野エリア、土山エリア
株式会社シガ・エージェントシステム
自家用乗用車、第一種運転免許保持者を予定
※2月以降も第2期として、実証運行を予定しています。詳細は、第1期の状況を踏まえ検討します。
本県では、誰もが、行きたいときに、行きたいところに移動ができる、持続可能な地域交通の実現に向けて検討を進めており、令和4年3月の都市計画基本方針を踏まえ、住み、働き、憩うために必要となる様々なサービス機能が集積した多様な拠点を形成し、それらを公共交通で結ぶ「拠点連携型都市構造」の実現を目指しています。
このため、各市町の地域公共交通計画も踏まえ、新たな移動手段等も活用しながら、地域特性に応じた持続的な交通ネットワークづくりを促進しています。