国において、毎年9月24日から9月30日までを「結核予防週間」と定めて、結核に関する正しい知識の普及啓発を図ることとしています。
日本においては、結核は、患者数および罹患率(人口あたりの新規結核患者数)は順調に減少しているものの、今でも年間10,000人以上の新しい患者が発生し、約1,600人が命を落としている日本の主要な感染症です。
また、令和2年までは世界保健機関(WHO)の定義における中まん延国でしたが、令和3年において罹患率9.2(人口10万人あたり)を達成し、低まん延国(基準:罹患率10以下)となりました。
滋賀県においては、2020年に罹患率8.6(人口10万人あたり)の低まん延の基準を達成しており、2022年においても8.2(人口10万人あたり)と低まん延の水準を維持できております。
今般の新型コロナウイルス感染症にみられるように、感染症の脅威は日本のみならず全世界に及ぶ重大な課題であり、結核をはじめ呼吸器感染症についての適切な情報の公表や正しい知識の普及等の重要性が高まっているものと考えられます。
そのため、今年度からは、結核のみにとどまらず、呼吸器疾患全般に対する積極的な普及啓発活動を行い、県民の結核をはじめとする呼吸器感染症全般への関心を高めるとともに、知識を深め、呼吸器感染症全般に対する予防対策の一層の推進を図る啓発週間とします。