7月の第6半旬に、果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ等)の予察灯、フェロモントラップでの誘殺数が急増しました。7月の果樹カメムシ類の予察灯での累積誘殺数は平年の6.9倍(本年値10,994頭、平年値1,588頭)、フェロモントラップで2.4倍(本年値6,517頭、平年値2,674頭)となっています。また、カキの果実において、果樹カメムシ類による吸汁被害がすでに確認されています。このため、別添のとおり8月8日付で病害虫発生予察注意報第6号を発表しました。
本県で果樹を加害するカメムシ類は、主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシおよびクサギカメムシの3種です。
今後、気温の高い状況が続き、果樹カメムシ類の活動の活発な状況が続くため、果樹園への飛来が増加し、被害の多発が懸念されます。
写真を使用される場合、「滋賀県病害虫防除所提供」と記載をお願いします。
果樹カメムシ類は、口針を果実に挿入して吸汁します。被害を受けた果実は、吸汁痕が残る、表皮が凸凹になるなど、商品価値がなくなります。
このため県では、果樹農家に対して、果樹カメムシ類の飛来を認めたら薬剤を散布するなど、対策の徹底を呼びかけています。
(参考)
フェロモントラップ:カメムシ類が仲間を集合させるために出す匂い(集合フェロモン)を利用し、発生量を調査する方法。