5月の第3半旬に、果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)の予察灯での誘殺数が急増しました。5月第3半旬のチャバネアオカメムシの誘殺数は平年の7.3倍、ツヤアオカメムシは29.6倍となっています。また、4月からの累積誘殺数は過去10年間で最も多くなりました。そのため、別添のとおり5月20日付で病害虫発生予察注意報第3号を発表しました。
本県で果樹を加害するカメムシ類は、主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシおよびクサギカメムシの3種です。
今後、気温の上昇とともに、果樹カメムシ類の活動がさらに活発になり、果樹園への飛来が増加するため、被害の発生が懸念されます。
果樹カメムシ類は、口吻を果実に挿入して吸汁します。被害を受けた果実は、吸汁痕が残る、表皮が凸凹になるなど、商品価値がなくなります。
このため県では、果樹農家に対して、果樹カメムシ類の飛来を認めたら薬剤を散布するなど、対策の徹底を呼びかけています。