2024年3月21日に事前に資料提供しました本件について、その結果概要を以下のとおりお知らせします。
●日程
2024年3月25日(月)、26日(火)の2日間
●場所
グランドラピッズコミュニティカレッジ※(ミシガン州グランドラピッズ市/近江八幡市の姉妹都市)
※コミュニティカレッジとはアメリカの二年制の公立大学のことで、地域住民の職業教育の役割も果たしています。
●対象
料理学部の学生8名
●実習する料理
かしわ(鶏肉)のじゅんじゅん、ちらし寿し、茶碗蒸し、野菜の胡麻和え
●結果概要
〈1日目:2024年3月25日(月)〉
川西料理長より日本食の背景にある日本人の価値観、生活スタイル、歴史的背景、日本食の特徴(季節、漆器、包丁など)を説明。
翌日、実習する料理を川西料理長が手順を説明しながら10名分調理実演。学生達はだしの作り方や盛り付けの仕方、油をあまり使用しない調理方法などに非常に感銘を受けていた。
〈2日目:2024年3月26日(火)〉
学生が2名ずつ4グループに分かれ、前日に川西料理長が実演した4品を各グループが1品ずつ担当し、川西料理長の指導を受けながら40名分調理。
調理した料理はコミュニティカレッジ内のレストランで事前予約した一般客40名に特別ランチメニューとして提供。川西料理長は会場内をまわり、料理の説明やゲストからの質疑に応じられた。
ゲストの皆さんからは大変美味しい、なかなか味わえない本格的な日本食が味わえてうれしい、といった声が聞かれた。特に「かしわのじゅんじゅん」の中に入っているこんにゃくがアメリカ人にはなじみのない食材だったので「これは何か?」という質問が多く出され、川西料理長はこんにゃくの説明とあわせて近江八幡市の名物である「赤こんにゃく」の紹介をされていた。
〈特別講義を受けたグランドラピッズコミュニティカレッジ料理学部の学生の感想〉
・とても楽しかった。普段使わない食材の扱い方、調理技術を学ぶことができた。
・野菜の胡麻和えは、私たちにはない野菜の提供の仕方で、こんな方法があるということを知れただけでも大変価値があった。
・私は日本食のレストランで働いているので、伝統的な日本食の調理方法をすばらしいシェフから学べたことは本当に貴重な経験となった。
・素材の味を活かしている。私たちはたくさんの味付けをするが、日本食は素材の魅力そのものを提供している。それは本当にクールであり、ぜひこれからも多くのことを学びたい。
●日程
2024年3月29日(金)13:00~14:30(現地時間)
●場所
ミシガン州立大学(ミシガン州イーストランシング市)
●テーマ
「日本人はなぜそうするのか。日本の食文化から読み解く日本人。」
●参加者
日本語を学ぶ学生など約40名
●結果概要
コミュニティカレッジ同様、日本食の背景にある日本人の価値観、生活スタイル、歴史的背景、日本食の特徴(季節、漆器、包丁など)を川西料理長が講義。学生らは大変熱心に講義を聞いており、質疑応答では積極的に質問が出された。一番好きな寿司に使う素材は?という質問に対して、川西料理長は「ビワマス」を紹介され、琵琶湖のアユを食べるので上質な脂であることなどが紹介されると参加者からは「食べたい」といった声が出ていた。