地域文化功労者表彰は、多年にわたり、芸術文化の振興、文化財の保護等、地域文化の振興に顕著な功績のあった個人および団体に対し、その功績をたたえて文部科学大臣が表彰するもので、昭和58年から行われています。
このたび、令和5年度の表彰において、本県在住の2名の方が受賞されましたのでお知らせいたします。
ピアニスト/大津市在住
滋賀県を代表するピアニスト。ハンガリー留学から帰国後、本県を拠点に、長年演奏活動を展開。パノハ、ベルリン、新ブダペスト、ヤナーチェク、チェコ・フィルハーモニー弦楽四重奏団、ブルガリア国立室内オーケストラ、チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団、京都市、大阪フィルハーモニー、日本センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、テレマン、モーツァルト室内管弦楽団などと共演している。新ブダペスト弦楽四重奏団とドホナーニのピアノ五重奏曲のCD録音やリストのハンガリー狂詩曲、超絶技巧練習曲を全曲演奏。2大学1高校の講師としてアカデミズムの世界でも力を発揮するほか、文化・経済フォーラム滋賀幹事・副代表幹事、滋賀県文化審議会委員に就任するなど、滋賀の文化振興に貢献している。これまでに、平成7年ハン六文化振興財団助成賞、平成7年滋賀県文化奨励賞、平成15年大津市文化賞、平成27年滋賀県文化賞などを受賞。
わら細工職人/蒲生郡竜王町在住
作り手が減少している町内外の祭りで踊り手が履くわらじや草履作りの制作・指導にあたり、伝統の保存に貢献している。併せて竜王町を中心に県内外における教室等において、わら細工の制作・展示・指導を行い、子どもから大人にいたる幅広い年齢層を対象に、日本の伝統文化としてのわら細工の歴史と技能の伝承に取り組んでいる。これまでに、平成2年第11回竜王町睦月発表会わら細工の部特選、平成15年道の駅竜王かがみの里特産品コンクール最優秀賞、平成16年竜王町文化賞、平成19年まるエコ特別奨励賞「もったいない」で拓く滋賀の未来賞(知事表彰)、平成27年竜王町制60周年記念式典教育功労表彰、平成28年滋賀県文化功労賞などを受賞。
日時:令和5年11月16日(木)15:30~16:35
場所:京都府立府民ホールアルティ(京都市上京区烏丸通一条下る龍前町590-1)
※本表彰式は文化庁が主催されるものです。