滋賀県が所有者から受託し、令和3年度から継続事業として実施していました、重要文化財聖衆来迎寺客殿の保存修理工事が、去る令和5年6月30日に竣工しました。
重要文化財聖衆来迎寺客殿の屋根はこけら葺で、前回の屋根葺替修理(昭和56年)から40年が経過し、屋根全体に腐朽・破損が生じていたことから、屋根の葺替修理を中心とした保存修理工事を実施しました。
本事業は、令和3年度からの3か年事業として実施しており、令和3年度は耐震診断および耐震補強案の策定を行いました。令和4年6月から保存修理工事を行い、去る6月30日に全工事を終了しました。
客殿の修理は伝統的な技法をもちいて、屋根こけら葺の葺き替えや傷んだ木部や建具の修理を行い、建立時に劣らぬ姿によみがえりました。
客殿の拝観については、事前予約制です。(聖衆来迎寺TEL:077-578-0222)
台風7号の接近に伴い、8月16日(水)の「虫干会」は中止となりました。