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琵琶湖北湖90m湖盆の底層溶存酸素等の現状について

令和4年11月1日(火)に実施した水質調査において、琵琶湖北湖の第一湖盆(水深約90m)の1地点で、今年初めて底層溶存酸素量(以下「底層DO」という。)が底生生物への影響が見られる目安である2mg/Lを下回り、11月7日(月)も引き続き底層DOが2mg/Lを下回ったことを確認いたしましたのでお知らせします。

1.調査結果

(1)底層DOについて(表1、図1参照)

調査結果
調査日 令和4年11月1日(火) 令和4年11月7日(月)
調査地点 北湖第一湖盆7地点 北湖第一湖盆6地点
底層DOが2mg/Lを下回った地点 1地点(E点) 5地点 (A,D,E,F,L点)
底層溶存酸素量 1.2 mg/L ~ 3.3 mg/L 0.6 mg/L ~ 2.3 mg/L

(2)底層の水質について(図2参照)

  • 底層DOが低下することにより影響を受けやすいとされる水質項目には、栄養塩類(窒素、りん)や重金属類(マンガン、砒素、鉄)がある。
  • 10月17日時点の水質調査結果では、各項目とも例年並みの数値であり、水質への影響は確認されていない。

(3)湖底の生物について(図3参照)

調査日:令和4年11月10日(木)

調査地点:北湖第一湖盆

底層DOが2mg/Lを下回ったことから、現状を把握するため、琵琶湖環境科学研究センターにおいて、水中ロボット(ROV)による湖底付近の生物調査を実施した結果、イサザやスジエビ等の死亡個体が確認された。

2.現状の評価と今後の対応

  • 5月頃から底層DOが徐々に減少し始め、11月1日時点で底生生物への影響が見られる目安である2mg/Lを下回った。
  • 底層DOが2mg/Lを下回った時期は、昨年度の8月30日より2カ月程度遅く、令和元年度以降では、一番遅い時期であった。(過去3年の2mg/Lを下回った時期:令和元年8月27日、令和2年8月17日、令和3年8月30日)
  • C地点の底層DOは、過去10年平均値と比較すると低い状態で推移している。(図1)
  • 10月17日時点では、水質への影響は確認されていない。(図2)
  • 一方で、11月10日のROV調査において底生生物イサザやスジエビ等の死亡個体が確認された。(図3)
  • 琵琶湖環境科学研究センターでは、既に調査頻度を月2回から月4回に増やして調査を実施しており、今後も貧酸素の水域の拡がりに注視するとともに、各関係機関とも連携し、しっかりと監視していく。
お問い合わせ
琵琶湖環境部 琵琶湖保全再生課 水質・生態系係
電話番号:077-528-3463
FAX番号:077-528-4847
メールアドレス:[email protected]
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