令和4年7月18日(月)、国連食糧農業機関(FAO)により、琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業「森・里・湖(うみ)に育まれる漁業と農業が織りなす琵琶湖システム」が世界農業遺産に認定されました!
令和元年に申請するもコロナ禍の影響で延期になっていた現地調査が令和4年6月16日に実施され、FAOの審査会を経て、ついに、滋賀県民の誇る「琵琶湖システム」が世界に認められました。
日時:令和4年7月19日(火)15時30分~15時45分
場所:滋賀県公館ゲストルーム
出席者:琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会関係者(知事、漁業関係者(県漁連漁師等)、農業関係者(JA滋賀中央会、魚のゆりかご水田関係者等)他約50名予定)
内容:三日月知事(協議会会長)から協議会会員への認定報告ほか
「世界農業遺産」認定を広く国内外に発信し、県産農林水産物のブランド化や地域資源を生かした観光産業の推進など、力強い農林水産業づくりと地域活性化の契機とするとともに、「琵琶湖システム」を次の世代への贈り物として、しっかりと引き継いでいきます。
琵琶湖周辺の水田は、古くから琵琶湖の固有種ニゴロブナなどの湖魚に絶好の繁殖環境を提供してきました。こうした水田やヨシ帯などに向かってくる湖魚の生態を巧みに利用し、ツボと呼ばれる部分で捕獲する待ち受け型の漁法「エリ漁」は、必要な量だけ獲得できるため水産資源にやさしい漁法です。
また、漁業者や林業者、県民が協働で行う植林や企業が行う森づくり等の水源林保全の取り組みが河川に遡上する湖魚の繁殖環境の保全につながっています。
多くの農業者が環境にやさしい農業に取り組んでおり、中でも「環境こだわり農産物」は、農薬や化学肥料の使用量を通常の半分以下にして生産されたもので、取組開始以降、化学合成農薬の使用量は約4割減少しています。
このような森・川・水田・湖のつながりは、世界的にも非常に貴重なものであり、琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業(琵琶湖システム)は、千年以上に渡って受け継がれてきました。滋賀県では、このシステムの価値の伝承と共有につながる取り組みとして、国際会議の開催や、海外からの研修受け入れ等を行っています。
「世界農業遺産」認定を機に、「琵琶湖システム」に関連する農水産物や環境保全活動等に右記の統一ロゴマークを使用し、購買推進(琵琶湖との共生の推進、ブランド力向上)等につなげていきます。お店でロゴマーク表示商品等をお目にされた際には是非お買い求めください。
また、事業者の皆様は、琵琶湖との共生につながる農水産物や環境保全活動等への積極的な利用をお願いします。
ロゴマークの利用についての詳細は下記ページを御覧ください。
⇒ロゴマーク活用|滋賀県ホームページ (shiga.lg.jp)