滋賀県が所有者から受託し、令和2年度から継続事業として実施していました、重要文化財の西徳寺本堂の保存修理工事が、去る5月27日に竣工しました。
重要文化財西徳寺本堂の屋根は葭(よし)葺で、前回修理から30年が経過し全体的に腐朽が生じ、雨漏りを生じていました。また小屋組内部の梁が破損していたため、本堂の屋根葭葺の葺替を中心とした保存修理工事を実施しました。
本事業は、令和2年4月から実施しており、令和2年度は耐震診断を行いました。令和3年10月から保存修理工事を行い、去る5月27日に全工事を終了しました。
本堂の修理は伝統的な技法をもちい、屋根葭葺を全て葺き替え、小屋梁や漆喰壁の修理等を行い、建立時に劣らぬ姿に蘇りました。