重要文化財聖衆来迎寺客殿について、保存修理工事に令和4年6月6日に着手しました。
現在は、素屋根(工事のための覆い屋)の建設を行っています。
重要文化財聖衆来迎寺客殿の屋根はこけら葺で、前回の屋根葺替修理(昭和56年)から40年が経過し、屋根全体に腐朽・破損が生じていることから、屋根の葺替修理を行います。
本事業は、令和3年度からの3か年事業として実施しており、令和3年度は耐震診断および耐震補強案の策定をおこないました。
令和4年度・5年度に保存修理工事と耐震補強工事を行います。
なお、事業は滋賀県が聖衆来迎寺から受託して実施しています。
天候に左右されずに作業を行えるよう、建物全体を覆う仮設の覆い屋(素屋根)を建設した後、
傷んだ屋根材を解体し、新たなこけら板(椹の薄い板)を3cmずつずらしながら重ね、竹釘で打ち締める伝統的な技法で葺き替えます。
併せて、傷んだ木部や建具などの破損箇所の修理と耐震補強工事を行います。
工事は、令和5年6月に完了する予定です。