滋賀県と彦根市は、令和6年の彦根城世界遺産登録に向けて、そのために必要な推薦書素案等を作成し、令和4年(2022年)6月28日付けで、文化庁に提出しました。
推薦書とは、世界遺産としての価値とそれを保護・管理するための計画を説明した文書で、地方自治体が素案を作成し、推薦が決定すると国から推薦書(英文)として正式にユネスコへ提出されるものです。
推薦書素案等の内容は、文化庁で開催される文化審議会(開催時期は未定)にて審議される予定です。なお例年では、文化庁文化審議会の審査を経て、今年度の推薦案件が決定されることになります。
提出した文書は、推薦書エグゼクティブサマリー、および、推薦書と包括的保存管理計画の素案です。いずれも専門家の助言を受けながら検討作業を進め、その成果を反映して作成しました。
※推薦書素案については、審議の対象であることから公開は差し控えさせていただきます。
※例年、年度末に文化庁に提出しますが、文化庁からの指示により、令和3年度末に提出予定だったものが、令和4年6月末の提出となりました。
●推薦書エグゼクティブサマリー(15ページ)
ユネスコによって定められた様式による推薦書の概要書です。今後の審査や課題検討に大きな役割を持つ文書で、彦根城の価値や特徴を簡潔に示すことが求められており、今回の提出にあたって、最も検討を重ねました。
●推薦書(約200ページ)
彦根城の世界遺産としての価値とそれを保護するための仕組みを説明した文書です。
●包括的保存管理計画(約100ページ)
彦根城とその周辺環境を保護・保全するための計画を取りまとめたもので、推薦書に必要な添付資料です。