向こう1か月の気象予報(大阪管区気象台4月21日発表)では、赤かび病の感染に好適な条件となる可能性が高く、今後、広域的な多発生が懸念されることから、別添のとおり、4月26日付けで病害虫発生予察注意報第1号を発表しました。なお、赤かび病の発生は例年5月上旬以降に認められ、現在のところ発生を認めていません。
赤かび病は糸状菌(かび)の一種に起因する麦類の最重要病害で、主に穂に感染します。また、赤かび病菌は人畜に有害なかび毒であるデオキシニバレノール(DON)を産生することから、適切な防除対策が必要です。
赤かび病は、麦の開花期以降に曇雨天が多く、気温が高く経過すると発生しやすくなります。向こう1か月の気象予報(大阪管区気象台4月21日発表)では、気温は高く、降水量は多く、日照時間は少ない見込みで、赤かび病の感染に好適な条件となることが予想されます。
県では農業者に対して、(1)麦の開花状況に応じた適期防除を実施すること、(2)気温が高く、曇雨天が続く場合は追加防除を実施することを呼びかけています。防除上の注意事項は別紙注意報の通りです。
デオキシニバレノール(DON)とは、赤かび病菌が生産するかび毒で、摂取すると人畜に下痢や嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。ただし、これは多量に摂取する場合であり、この様な症状が現れたことはほとんどありません。