地域文化功労者表彰は、多年にわたり芸術文化の向上や普及、文化財の保存、活用に尽力し、地域文化の振興に顕著な功績のあった個人および団体に対し、その功績をたたえて文部科学大臣が表彰するもので、昭和58年から行われています。
このたび、令和4年度の表彰において、本県在住の2名の方が受賞されましたのでお知らせいたします。
画家/大津市在住
抽象画家として、昭和48年国展国画賞受賞をはじめ、数々の賞を受賞しており、高い評価を受けている。
また、滋賀県の昔話をまとめた「近江むかし話」の挿絵の制作や、県内外で多数の個展、グループ展を開催しており、精力的な活動により地域の活性化や文化の普及に果たした役割は大きい。
さらに、県内で複数の絵画教室を長年にわたって開催したほか、県内の各美術展における審査員や、平成17年には国展絵画部鑑査委員長を務めるなど、県内外で後進の指導にあたり、文化芸術の振興に大いに貢献した。
そのほか、県内の3大学(滋賀県立短期大学建築学科、滋賀大学教育学部、滋賀文化短期大学生活文化学科)において、非常勤講師を務め、次代を担う人材の育成に尽力し、滋賀県の文化の向上にも大きく寄与した。
平成27年度に滋賀県文化賞を受賞。
陶芸家/甲賀市在住
陶芸家として昭和45年に日展初入選し、以降37回にわたって入選したほか、数々の陶芸展において文部科学大臣賞などの受賞歴があり、その造形力は高く評価されている。
作陶50年を越えた今も各公募展に出品しており、信楽焼に新しい方向性を見いだし、斬新な創作を続けている。また、令和3年には、地元信楽で初めて個展を開催するなど、地域の文化振興にも寄与している。
滋賀県工芸美術協会においては、発足当時からの会員として活動し、平成23年から4年間は、会長を務め、県の工芸美術の振興に大いに貢献した。そのほか、市展審査員、滋賀県芸術文化祭実行委員会・美術部門委員などを歴任し、後進の育成にも尽力してきた。
滋賀県立信楽高校窯業科において37年間にわたって教諭として勤務し、信楽の若き担い手の育成に尽力してきた。産地の将来を担う後継者の育成を通じて、地域の活性化と振興に果たした役割は大きい。
平成27年度に滋賀県文化賞を受賞。
日時:令和4年11月15日火曜日 15時30分~16時50分
場所:京都府立府民ホールアルティ(京都市上京区烏丸通一条下る龍前町590-1)
※本表彰式は文化庁が主催されるものです。