公開日:2021年9月24日
栗東市小野地先の旧アール・ディエンジニアリング最終処分場(以下「旧処分場」という。)について、令和3年5月24日から5月26日までに実施しました旧処分場跡地の周辺環境影響調査(地下水等調査)の分析結果がまとまりましたのでお知らせいたします。
表1のとおり(位置については調査地点図を参照)
(表1)調査地点
(※1) 地下水帯水層と遮水工事の位置関係
(※2) 上流は、ボーリング調査および電気伝導率(EC)の分析結果から、浸透水の影響はないと考えています。
(※3) 旧処分場からの表流水は洪水調整池から経堂池に入るので、表流水に問題がないことを確認するため、洪水調整池で今回から年4回調査を実施します。また、二次対策工事が完了して間もないため、経堂池でも年1回調査を実施します。
資料(分析結果)のとおり
各調査地点における安定型最終処分場の浸透水の基準(※4)および地下水の環境基準(※5)(以下「環境基準等」という。)の超過の状況は表2のとおりであり、その他の項目は環境基準等を超過していませんでした。
(※4) 一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令(昭和52年3月14日総理府・厚生省令第1号)
(※5) 「地下水の水質汚濁に係る環境基準について(平成9年3月13日環境庁告示第10号)」および「ダイオキシン類による大気の汚染、水質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)及び土壌の汚染に係る環境基準(平成11年12月27日環境庁告示第68号)」
(表2)環境基準等の超過の状況
表2の環境基準等を超過した地点での濃度の推移については次のとおりでした。
1)ひ素について:「H26-S2」および「No.3-1」は、これまでの検出範囲内にあり、大きな変動はありませんでした。
2)ほう素について:「H26-S2(2)」は、これまでの検出範囲内にあり、大きな変動はありませんでした。
洪水調整池において、pHのみ公共用水域の環境基準(※6)をわずかに超過しましたが、その他の項目は超過していませんでした。
経堂池において、調査項目全てについて、公共用水域の環境基準および農業用水基準(※7)以下でした。
(※6) 「水質汚濁に係る環境基準について(昭和46年12月28日環境庁告示第59号)」および「ダイオキシン類による大気の汚染、水質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)及び土壌の汚染に係る環境基準(平成11年12月27日環境庁告示第68号)」
(※7) 農業用水基準:水稲の生育に影響を与える項目について、用水の取入口における水準として、昭和45年に農林省の公害研究会が策定したもの。