水稲の病害であるいもち病(葉いもち)が、県内各地で多く発生しています。今後の気象条件により、葉いもちの感染拡大と、水稲の穂に発生するいもち病(穂いもち)の多発生が懸念されるため、別添のとおり7月13日付けで令和3年度病害虫発生予察注意報第1号を発表しました。
穂いもちは「いもち病菌(かび)」に起因する、水稲の最も重要な病害で、発生すると穂が枯れ、減収します。現在、穂いもちの伝染源となる「葉いもち」(葉に発生するいもち病)の発生ほ場率は過去10年で最も高く、県内各地で発生が確認されています。
また、7月8日発表の向こう1か月の気象予報では、期間の前半は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みで、今後、いもち病の感染拡大が懸念されます。
県では、農業者に対して、いもち病の防除を実施していないほ場や、いもち病の常発地、山間地などでは、注意してほ場を見まわり、発生状況に応じた葉いもちと穂いもちの防除を実施するよう呼びかけています。