本日、防衛省陸上自衛隊関係機関に対して、滋賀県知事から事案の再発防止を求める要請文を手交しました。
要請先:陸上自衛隊中部方面総監部総監
防衛省近畿中部防衛局長
内容:要請書の原文は以下のとおりです。
令和3年6月23日に、饗庭野演習場における120ミリ迫撃砲弾発射訓練中に、演習場外に着弾する事案が発生しました。
本事案は、演習場の西側を走る供用中の国道367号を横過したうえ、道路法面工事に従事する複数の作業員が休憩中の現場事務所の近傍に着弾しており、一歩間違えば人命にかかわる極めて重大かつ危険な事案です。
本県においては、平成30年11月に饗庭野演習場において81ミリ迫撃砲の射撃訓練中の着弾により、演習場外に駐車していた民間車両の窓ガラスが破損する事案が発生するなど、類似の事案が複数発生しており、これまでから、再三、徹底した安全対策を講じるように強く要請したにも関わらず、再びあってはならない事案が発生したことは誠に遺憾であり、厳重に抗議します。
住民の暮らしの場に危険が及ぶという本来あってはならない事案の発生は、県民に対して大きな不安と恐怖を与えるものです。
県民の命とくらしを守る立場から、饗庭野演習場内における全ての実弾射撃訓練の中止、原因究明の徹底、また情報連絡体制の在り方も含めた再発防止対策の徹底について万全を期されるよう強く要請します。