滋賀県では、生物多様性に関して世界の自治体の意見を要約するエジンバラ宣言※の趣旨に賛同し、三日月知事が署名しました。
エジンバラ宣言は、生物多様性条約第15回締約国会議(COP15、2021年5月、中国・昆明)で採択予定の「ポスト2020生物多様性枠組」に自治体の声を反映させることを目指し策定されたものです。
今回の賛同・署名は、自然環境の保全・再生について行政の役割の重要性を改めて認識し、国際社会と協調した行動や取組に努めていくという、生物多様性に関する強い意志を示すものです。
これからも、琵琶湖を中心とする滋賀県の生物多様性とその恵みを利用して育まれてきた多様な暮らしや文化を将来にわたって継承するとともに、新しい時代に即した形で発展させていくことが重要であるため、県民の皆さんとともに、生物多様性の保全と持続的な利用のための取組を進めていきます。
●生物多様性条約第15回締約国会議(COP15、2021年5月、中国・昆明)で採択予定の「ポスト2020生物多様性枠組」に自治体の声を反映させることを目指し策定されたもの。生物多様性の損失に歯止めをかけるため、あらゆるレベルで行動変革が必要であることを強調している。現在、世界中の自治体に対して賛同署名がよびかけられている。今般、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の開催地でありこの分野で国内自治体を主導する愛知県から、国内の関係自治体に対してエジンバラ宣言への賛同および署名への呼びかけがあったもの。
●エジンバラ宣言は次のリンクから閲覧できます。
エジンバラ宣言に関連するその他のサイトをご紹介します。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shizen/edinburgh-signatories.html(愛知県)
生物多様性とは、「生きもののにぎわい」とも言われ、いろいろな場所に様々な特徴を持った生物が生息・生育している状態を指す言葉です。また、生物多様性は、生きものが互いに関わり合いながら世代を超えて、維持されていることから、「生きもののつながり」とも捉えられます。
滋賀県においても、地域に見られる生物多様性は、地域の自然環境のもとで長い時間をかけて選ばれてきた「自然の遺産」であることから、育まれてきた生活文化と共に将来にわたって引き継いでいく必要があります。