文字サイズ

腸管出血性大腸菌感染症多発警報の発令について(本年度1回目の発令)(2021年6月30日)

滋賀県では腸管出血性大腸菌感染症が頻発した場合、県民に対して注意を喚起し、発生の予防や拡大防止を図るため、「腸管出血性大腸菌感染症多発警報」を発令することとしています。

本日、発令基準に達したため、本年度第1回目の警報を発令しましたのでお知らせします。

1 発令年月日

2021年6月30日(水曜日)から2021年7月11日(日曜日)まで

2 発令地域

県下全域

3 経過

患者発生状況
届出年月日 患者 無症状病原体保有者
2021年第26週(6月28日~7月4日) 3 0 3

届出患者数の報告を集計した結果、発令基準「2」に該当しました。

※()内は、患者等の同居家族である患者等の実数(警報発令の対象として数えない)

4 発令基準

警報発令の基準は、月曜日から日曜日の7日間を1週間として、次に掲げる場合

(ただし、同居家族内に複数名の患者等が発生した場合は1名として取扱う)

  1. 県下全域において3週連続して2名以上患者等が発生した。
  2. 県下全域において1週間に3名以上患者等が発生した。
  3. その他重症例の発生やその恐れがある等、特に緊急に注意喚起が必要な事態が生じた。

なお、警報の発令期間は、発令の日から翌週の日曜日までとし、自動解除となります。

5 県民の皆様へ

県内で腸管出血性大腸菌感染症が多く発生しています。感染症予防にご注意いただくとともに、症状がある時は早めに医療機関を受診するように心がけてください。

腸管出血性大腸菌感染症を防止するために、次の点に注意しましょう。

  • 食事の際は以下のことに注意しましょう。
    • 調理前には、石けんで十分に手を洗いましょう。
    • 食肉など加熱して食べる食品は、十分に加熱しましょう。
      (食品の中心温度を75℃、1分以上の加熱が必要です。)
      食肉などを生で食べることは、食中毒の危険があるので避けましょう。
      特に、子どもやお年寄りの方は、重症化の危険性が高くなります。
    • 焼き肉など調理しながら食べる場合は、生肉を扱う箸(はし)またはトングと食べる箸(はし)を別々にしましょう。
  • 患者からの二次感染に気をつけましょう。
    • 排泄のお世話などで、患者の便に触れた場合は、石けんと流水で手を十分に洗い、消毒しましょう。
    • おむつ交換時の手洗い、幼児・児童に対する食前の手洗い指導の徹底、夏場は、簡易プールの衛生管理にも 注意を払いましょう。
  • 気になる症状があるときには、早めに医療機関を受診しましょう。
    • 主な症状は、腹痛や下痢です(軟便の場合もあります)。病状が進行すると血液の混じった下痢(血便) になったり、溶血性尿毒症症候群(HUS)という腎障害を引き起こす場合もあります。

腸管出血性大腸菌感染症についてのご相談は、最寄りの保健所までお願いします。

(参考)
《滋賀県内の流行状況》
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
H18 0 0 1 1 3 8 6 14 7 10 2 2 54
H19 0 2 1 1 4 5 9 9 13 7 4 0 55
H20 1 1 0 3 2 3 11 17 10 3 0 2 53
H21 0 0 0 3 0 0 4 8 6 3 3 0 27
H22 0 0 2 1 0 3 9 7 30 9 5 0 66
H23 0 0 0 0 6 10 20 21 8 3 2 1 71
H24 0 0 3 0 0 13 9 6 4 2 0 0 37
H25 0 0 0 1 3 4 2 21 4 4 1 0 40
H26 0 0 0 4 1 0 5 8 4 32 6 28 88
H27 2 0 0 0 4 2 7 9 9 6 4 0 43
H28 0 0 0 1 2 2 28 2 17 0 1 3 56
H29 2 1 0 0 2 6 3 11 8 2 4 2 41
H30 1 0 0 0 1 5 5 6 5 6 0 1 30
H31 1 3 0 1 3 5 7 23 24 0 1 2 70
R2 2 0 0 1 4 14 7 5 3 2 2 12 52
R3 3 1 0 1 1 8 14

2021年6月30日現在

お問い合わせ
滋賀県健康医療福祉部感染症対策課
電話番号:077-528-3632
FAX番号:077-528-4866
メールアドレス:[email protected]