ダイズ、野菜類、花きなどを食害するハスモンヨトウ(ガの一種)の発生が多く、今後被害の多発が予想されます。このため、早期発見に努め、被害の拡大を防止するために、令和2年度病害虫発生予察注意報第4号を発表しました。
ハスモンヨトウは、幼虫がダイズ、キャベツやキクなどの農作物を加害するガの一種です。葉以外に、果実、つぼみを食害します。
近江八幡市安土町大中に設置しているフェロモントラップ(化学的に合成した雌のにおいで雄成虫をおびき寄せるトラップのこと)での本虫の誘殺数は、9月第2半旬(9/6~10)に急増し、同時期までの累積誘殺数は過去10年間で最も多くなりました。また、9月以降、ダイズほ場において本虫の幼虫の加害による被害葉の発生が目立ち、野菜類でも幼虫による被害が確認されています。今後1か月の気温は高いと予想されており、今後も発生に好適な状況が続くため、ダイズ、野菜類、花き類等で被害の増加が懸念されます
早期発見に努め、若齢幼虫が葉裏に群せいしているうちに捕殺してください。また、幼虫が中齢~老齢になると薬剤の効果が低下するので、若齢期に薬剤を散布しましょう。成虫は次々に飛来して産卵するので、薬剤散布後も、発生状況に十分注意が必要です。