県内での果樹カメムシ類の発生が多発していることから6月4日に病害虫発生予察注意報第1号を発表しましたが、梅雨明け後、フェロモントラップ※および予察灯での誘殺数が急増し、今後も果樹(カキ、ナシ、ブドウ等)への被害の発生が懸念されることから、別添のとおり8月7日付で病害虫発生予察注意報第2号を発表しました。
本県で果樹を加害するカメムシ類は、主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシおよびクサギカメムシの3種です。これら果樹カメムシ類のフェロモントラップへの誘殺数が8月の第1半旬に急増しており、累積誘殺数は平年の約2.8倍となりました。また、予察灯での累積誘殺数も平年の約4.6倍となりました。
向こう1か月の気象予報では、気温は高い見込みで、今後、気温の上昇とともに果樹カメムシ類の活動がさらに活発になり、果樹園への飛来が増加するため、被害の発生が懸念されます。
果樹カメムシ類は、口吻を果実に挿入して吸汁します。被害を受けた果実は、吸汁痕が残る、表皮が凸凹になるなど商品価値がなくなります。
このため県では、果樹農家に対して、果樹カメムシ類の飛来を認めたら薬剤を散布するなど、対策の徹底を呼びかけています。
※フェロモントラップ:カメムシ類が仲間を集合させるために出す匂い(集合フェロモン)を利用し、発生量を調査する方法