熱中症による救急搬送状況について、令和2年6月分の状況をとりまとめましたのでお知らせします。
熱中症は、室内で安静にしていても温度、湿度が高い場合には発症することがあります。特に高齢者は症状に気づきにくいために注意が必要です。
また、マスクをすることで、熱中症のリスクは高まります。マスクを着けると皮膚からの熱が逃げにくくなったり、気づかないうちに脱水になるなど、体温調節がしづらくなってしまいます。暑さを避け、水分を取るなどの「熱中症予防」とマスク、換気などの「新しい生活様式」を両立させましょう。
令和2年6月中に滋賀県内で熱中症により救急搬送された人員は69人(うち、1名死亡)でした。このうち65歳以上の高齢者は38人(うち、1名死亡)で、その割合は約55%となっています。
1.暑さを避けましょう
帽子や日傘で暑さを避け、涼しい服装に心がけましょう。
2.適宜マスクをはずしましょう
屋外で人と2m以上(十分な距離)が離れているときはマスクを外しましょう。
3.こまめに水分補給しましょう
のどの渇きを感じる前に、こまめに水分補給をしましょう。
4.日頃から健康管理しましょう
暑さに注意し、特に暑い時は無理をしないようにしましょう。
体調が悪い時は、無理せず自宅で療養しましょう。
エアコン使用中もこまめに換気をしましょう。
5.暑さに備えた体づくりをしましょう
暑さに備えて、暑くなり始めの時期から、無理のない範囲で適度に運動(「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度)をしましょう。
<軽度>めまい・立ちくらみ・筋肉痛・汗がとまらない
<中度>頭痛・吐き気・倦怠感(体がだるい)・虚脱感
<重度>意識がない・けいれん・高い体温・呼びかけに対し返事がおかしい・まっすぐに歩けない、走れない
○ 室温をできるだけ下げる、または、涼しい場所へ移動する。
○ 冷たいタオルや氷のうなどで体を冷やす。
○ 冷たいスポーツドリンクなどで水分・塩分をとる。
○ 以上を実施しても症状が改善しない場合は早めに医療機関を受診し、必要に応じて救急車を要請してください。
熱中症患者のおよそ半数は高齢者(65歳以上)です。高齢者は体内の水分量が不足しがちで、暑さに対する抵抗力や温度に対する皮膚の感受性が低下するため、熱中症のリスクが成人よりも高くなっていますので、特に注意が必要です。
○ 水分と塩分をこまめに補給しましょう。
○ 屋内の温度にも気を配りましょう。
子どもは体温調整機能がまだ十分に発達しておらず、高齢者と同様に熱中症のリスクは成人よりも高いので、十分な注意が必要です。
○ 発汗や体温などの子供の状態を十分に観察しましょう。
○ 通気性の良い、吸湿・速乾の衣服を着用させましょう。
○ 水分をこまめに摂らせましょう。
お年寄りや子どもたちには、特に意識して熱中症予防のための声かけをしましょう。一人一人が注意するとともに周囲の人にも気を配り、声をかけ合い、みんなで熱中症を予防しましょう。