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令和2年度病害虫発生予察特殊報第2号(ヒサカキワタフキコナジラミ)の発表について

1.発生の経過

 令和2年6月10日に、県農業技術振興センター茶業指導所(甲賀市水口町)の茶園において、白い綿状物質に覆われたコナジラミ類幼虫の発生が確認されました。久留米大学の上宮健吉博士に同定を依頼したところ、本県では未発生のヒサカキワタフキコナジラミと同定されました。

 チャでの発生は、平成27年10月に埼玉県で初めて確認され、平成29年7月に静岡県、10月に愛知県、平成30年10月に三重県、令和2年3月に京都府、7月に長野県においても確認が報告され、本県で6府県目の報告となります。

2.ヒサカキワタフキコナジラミの形態および生態

 成虫の体長は約1mm、体色は白色で、新芽や新葉に集合して吸汁加害します。幼虫は小判状で淡黄色をしており、葉裏に生息して吸汁加害するとともに、白い綿状の分泌物を出し、葉裏全体を覆うようになります。また、幼虫の吸汁と、分泌される甘露によって灰色のすす病が発生します。

3.防除対策

 本種のチャ生産における被害は報告されておらず、現在のところ本種を対象とした防除対策の必要性は少ないと考えられます。しかし、チャにおける発生生態に関しては十分な知見がないため、ほ場での発生状況には十分注意してください。

お問い合わせ
滋賀県庁 病害虫防除所
電話番号:0748-62-0276
メールアドレス:[email protected]
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