本県では、県内各地における人の移動状況について、ヤフー・データソリューション「DS.INSIGHT」、NTTドコモ「モバイル空間統計」を活用した分析を行っています。今般、5月3日までの分析により判明した大型連休前半の傾向について、公表します。
ヤフー・データソリューション「DS.INSIGHT」を用いて、2019年と2020年における県外から本県に訪れる方の人口変化を分析したところ、県外からの訪問者は5月1日以降減少割合が大きくなるという結果が得られました。5月3日には前年同曜日比で約70%減少、前年同日比で約75%減少しました。
同じくヤフー・データソリューション「DS.INSIGHT」を用いて、4月29日以降の県外からの訪問者数を調べたところ、休日については全体的に減少傾向にあるという結果が得られました。5月3日には、連休中で最小となる24,100人の来訪者数となりました。
一方で、年代別の調査では、0歳から19歳の年代で休日の訪問者数が増加しており、外出等によるものであると推定されます。
NTTドコモ「モバイル空間統計」を用いて、大型ショッピングモールAにおける昨年(参考平均値)と今年の訪問者数を比較したところ、4月29日に最大約78%の減少がみられ、大型連休に入ってからも減少幅が大きいことが分かります。この店舗では一部店舗が休業しており、休業による訪問者数の減少効果がみられます。他の同様の大型ショッピングモールにおいても、同じ傾向がみられます。
同じくNTTドコモ「モバイル空間統計」を用いて、観光地Bにおける昨年(参考平均値)と今年の訪問者数を比較したところ、5月3日に最大約58%の減少がみられ、大型連休に入ってからも減少幅が大きく、外出自粛の効果がみられます。他の観光地においても同様の傾向がみられます。
ヤフーの保有する行動ビッグデータ(検索と位置情報)を分析できるデスクリサーチツール。生活者の興味関心、エリア特性や人流を可視化することができます。滋賀県ではこのツールから取得した、県外から滋賀県への訪問者数(拡大推計)のデータをもとに、新型コロナにかかる県内動向を分析しました。
NTTドコモの携帯電話ネットワークのしくみを使用して作成される人口の統計情報です。各基地局のエリアごとに所在する携帯電話を周期的に把握する仕組みを利用して携帯電話の台数を集計し、地域ごとにドコモの普及率を加味することで人口を集計することができます。
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