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平成30年度病害虫発生予察注意報第2号(果樹カメムシ類)の発表について

果樹カメムシ類が多発生 -カキ・ナシ・ブドウ等で被害多発のおそれ-

1.注意報発表について

本年は果樹カメムシ類越冬成虫の飛来が多く、5月22日付けで病害虫発生予察注意報第1号(果樹カメムシ類による被害多発のおそれ)を発表しました。その後、一旦は飛来数は減少したものの、6月下旬から再び急増し、カキ、ナシおよびブドウ等で被害が多発することが予想されますので、7月19日付けで病害虫発生予察注意報第2号(果樹カメムシ類(第1世代成虫)による被害多発のおそれ)を発表しました。

2.果樹カメムシ類について

本県で果樹を加害するカメムシ類は、主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシおよびクサギカメムシの3種です。そのうち果樹で最も被害が深刻なチャバネアオカメムシは、越冬成虫が7月にかけて飛来し、7月後半からは第1世代成虫の飛来が多くなります。

農業技術振興センター花・果樹研究部(栗東市荒張)の果樹園に設置してあるフェロモントラップおよび予察灯による果樹カメムシ類の誘殺数は、6月第6半旬から再び急増し、7月第3半旬の誘殺数はフェロモントラップで平年の約2.0倍、予察灯で約3.5倍に達しました。今後も気温は高く降水量は少ないことが予想されることから、第1世代成虫の果樹園への多飛来が懸念されます。

3.被害について

果樹カメムシ類は、口吻を果実に挿入して吸汁します。被害を受けた果実は、吸汁痕が残ったり、表皮が凸凹になるなど商品価値がなくなります。

このため県では、果樹農家に対して、果樹カメムシ類の飛来を認めたら薬剤を散布するなど、対策の徹底を呼びかけています。

※フェロモントラップ:チャバネアオカメムシが仲間を集合させるために出す匂い(集合フェロモン)を利用し、発生量を調査する方法

お問い合わせ
滋賀県病害虫防除所 
電話番号:0748-46-4926
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