文字サイズ

令和6年度第3回県史編さんミニ展示「滋賀県の師範学校」の開催について

県史編さん事業の事務局を担う当館では、現在、そのための調査を進めております。その調査成果の情報発信の一環として、当館所蔵資料をもとにミニ展示を実施しております。

今回のテーマは、「滋賀県の師範学校」です。

明治時代になると欧米の制度にならって小学校が設置されました。そのため、新たな教育を担うことのできる知識と技能をもった教員の養成が必要となり、全国の道府県に「師範学校」という学校教員養成を専門とする学校が設置されていきました。滋賀県でも明治8年(1875年)に小学校教員伝習所が設置され、同年のうちに滋賀県師範学校となりました(明治10年~13年の期間は大津師範学校と改称)。同校と後に設置される滋賀県女子師範学校は、昭和期の官立化による統合をへて戦後の学制改革で廃止されるまで、多くの小学校教員を輩出し、県内の初等教育の拠点であり続けました。

昨年、県史編さん事業の一環として、滋賀大学附属図書館教育学部分館が所蔵している滋賀県師範学校に関する非公開資料を調査しました。資料の大半は明治期の学校の事務に関わるものですが、なかには昭和期の生徒が記した日誌なども含まれています。

本展示では、滋賀県師範学校の資料をとおして滋賀県における教員養成の歴史の一端を紹介します。

 

●展示題目:「滋賀県の師範学校」

展示期間:令和6年(2024年)10月11日(金)~令和6年(2024年)12月27日(金)

●展示場所:県庁新館2階・県民情報室前展示ケース

●開庁時間:午前8時30分~午後5時15分まで(土日祝日・年末年始を除く)

●展示資料

 (1)「履歴書」明治9年(1876年)7月、滋賀大学附属図書館教育学部分館所蔵

 (2)「困生教育方に付伺ひ奉る」明治10年(1877年)11月、同上

 (3)「滋賀県師範黌四年報」明治13年(1880年)、同上

 (4)「教練日誌」昭和6年(1931年)、同上

 

問合せ先:滋賀県立公文書館

電話…077-528-3122/FAX…077-528-4813

E-mail…[email protected]