県史編さん事業の事務局を担う当館では、現在、そのための調査を進めております。その調査成果の情報発信の一環として、当館所蔵資料をもとにミニ展示を実施しております。
今回のテーマは、「鉄道・汽船と長浜―明治10年代―」です。
日本では、明治時代に入ってから政府によって鉄道事業が推進され、明治5年(1872年)東京・横浜間開業をはじめとし、以後各地で敷設が進められました。滋賀県も、東京と京阪神の間に位置し、また日本海側の物流拠点である敦賀に近接しているため、県内に鉄道が開通することになります。そのなかで、明治10年代の長浜は、敦賀と関ヶ原両方からの鉄道が通り、また港と湖上汽船の整備がなされたことで、鉄道と汽船を連絡させる交通の結節点となりました。
本展示では、歴史公文書や新聞記事をもとに、当時の長浜の様子を紹介します。
●展示題目:「鉄道・汽船と長浜―明治10年代―」
●展示期間:令和6年(2024年)7月1日(月)~令和6年(2024年)9月27日(金)
●展示場所:県庁新館2階・県民情報室前展示ケース
●開庁時間:午前8時30分~午後5時15分まで(土日祝日・年末年始を除く)
●展示資料
(1)「新道開墾港口修築願書」明治13年(1880年)1月【明と9(107)】
(2)「長浜港略図」明治17年(1884年)5月ごろ【明ぬ121‐2(7)】
(3)「築港式景況」明治17年(1884年)5月28日(『京都滋賀新報』)
(4)「長浜の衰況」明治22年(1889年)12月8日(『中外電報』)
問合せ先:滋賀県立公文書館
電話…077-528-3122/FAX…077-528-4813
E-mail…[email protected]