令和5年(2023年)3月末に『特別史跡安土城跡整備基本計画』が完成しました。
令和5年度から、この計画に基づき特別史跡安土城跡調査・整備事業をスタートし、さらなる特別史跡安土城跡の実像解明と保全・活用に取り組んでまいります。
特別史跡安土城跡の価値を将来に向けて保存・継承していくため、安土城跡の実態解明に向けた調査・研究、史跡としての特性や立地環境を踏まえた環境整備を進めます。
特別史跡安土城跡のうち、現在公開されている範囲を中心に以下の6つのゾーンを設定し、発掘調査等の事業を実施することとしました。
令和5年をスタートとして、短期5年、中期10年、長期20年を設定し、優先順位を設けて順次実施します。
天主にともなう資料の発見を目指すとともに、天主台の整備に向け、整備実施設計の資料を得るため、天主台周辺(東~北側部分)の発掘調査を実施します。
令和5年秋に発掘調査に着手する予定です。
崩壊の危険がある摠見寺跡の石垣について、防護措置としてネット養生を行います。
滋賀県では、謎に包まれた安土城の実像を解明し、目に見える形にすることにより、安土城の価値・魅力を発信し、県および地域の盛り上がりにつなげることを目的に、平成31年度より「幻の安土城」復元プロジェクトに取り組んでいます。
プロジェクトは、1.安土城の実像解明と保全 2.安土城の見える化 3.機運醸成の3本柱で進めており、そのうちの第1の柱1.安土城の実像解明と保全に向けて、「令和の大調査」を実施するため、令和3年度から2年をかけて、その全体計画である『特別史跡安土城跡整備基本計画』の策定に取り組んでまいりました。