本県では、令和4年(2022年)3月に「滋賀県読書バリアフリー計画」を策定し、視覚障害等により読むことに困難のある方などの読書環境の整備に努めてきました。このたび、その取り組みの一環として、県立視覚障害者センター(指定管理者:社会福祉法人滋賀県視覚障害者福祉協会)によって、滋賀県立公文書館編『歴史公文書が語る湖国―明治・大正・昭和の滋賀県』(サンライズ出版、2021年)の点字・録音版が製作されました。
同書は、明治期から昭和期までの滋賀県のあゆみを、豊富な資料写真を交えてわかりやすく紹介した当館の開館記念誌で、幸い多くの皆様にご好評いただき、今年4月には第2版が刊行されています。このたびの点字・録音図書の製作は、「県民共有の知的資源」である当館の歴史公文書等(歴史資料として重要な公文書等)を、視覚障害者の方々にも身近に感じてもらう上で、大変重要な取り組みであると考えています。
製作された点字・録音図書は、今年9月に1部ずつ当館に寄贈いただいたことから、その感謝状の贈呈式を開催しますので、お知らせします。
1.日時
令和4年(2022年)10月14日(金)10時~10時半
2.場所
滋賀県立公文書館(県庁新館3階)
3.出席者
大橋博様(滋賀県視覚障害者福祉協会会長)、山野勝美様(同副会長、点字図書利用者)、青山学(滋賀県立公文書館長)
4.次第
(1)感謝状贈呈(2)館長挨拶(3)寄贈者挨拶(4)記念撮影
5.寄贈図書
(1)点字図書1部(5分冊、582ページ)製作期間約7か月、(2)録音図書1部(CD1枚、8時間58分)
*公文書館来館者の閲覧用として寄贈。録音図書は、点字使用者以外の閲覧が困難な人(上肢障害、知的障害、高齢者、外国人等)にも聴いてもらうことが可能