滋賀県では、スギ・ヒノキの人工林が伐期を迎え、多くの材が蓄積されており、その需要拡大が課題となっています。
近年、プレカット機械の普及によって、日本の伝統的な木造軸組構法は合理化され、量産とコストダウンがはかられてきました 。 その一方では 、木材の特性を生かした木の選び方、使い方の技の継承とその職人の育成について危機的状況となっています 。
地域材を使った住まいづくり、現代の木造建築技術については、建築士、木造設計者と大工技能者が共同して取り組むことで、その継承と発展を図っていくことが必要です 。
この講演会では、これからの地域木造を担う大工の育成とその課題を中心に、地域材を使った住まいづくり、地域木材に大工技能を生かした、これからの木造建築の可能性、裾野を広げる取り組みについて学びを深めていきます。
武 部 豊 樹 氏 武部建設(株) 代表取締役
https://www.tkb2000.co.jp/
(一社)JBN ・ 全国工務店 協会 理事 、 (一社)北海道ビルダーズ協会 代表理事
『地域の森を守り育て、木材を切り出し、その木で家を作る』自然と地域に根差した家づくりを基本とし民家再生や木造住宅を中心に展開する工務店。
大工職人を自社で育成し、基本技術である墨付けや手刻みなどをはじめ、あらゆる木造建築に対応できる適応力のある大工の育成に力を入れている。