滋賀県では、全国に先駆けて琵琶湖と共生する環境に配慮した農業や生きものを育む水田づくりなどに取り組んできましたが、こうした本県独自の農業システムがこれまで十分に評価されていませんでした。また、高齢化の進行や土地持ち非農家の増加等により、農業技術や地域資源、生物多様性の維持が懸念されるなどの課題もあります。
こうした課題を解決するための一方策として、魚のゆりかご水田や環境こだわり農業など、琵琶湖と共生する本県独自の農業システムについて、「世界農業遺産(GIAHS)」の認定に向けた取組を推進し、強い農業づくり、地域活性化の契機にしたいと考えているところです。
また、この取組を県産物の高付加価値化や観光資源としての活用等につなげ、滋賀の農業を健全な姿で次世代に引き継いでいくことを目指しています。
このたび、世界農業遺産の申請主体となる「琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会」設立に向けた準備会の立ち上げについて、意見や情報の交換等を行うため、「世界農業遺産プロジェクト推進幹事会」を2回にわたって開催しましたので、その結果概要を以下のとおりお知らせいたします。
第1回幹事会平成28年6月30日(木曜日)10時00分~11時30分県庁北新館5A会議室第2回幹事会平成28年7月29日(金曜日)10時00分~11時50分滋賀県大津合同庁舎7B会議室
(内訳)
県内各市町
農政担当課長等
県
農政水産部長(第2回幹事会に出席)
農政水産部次長(第1回幹事会に出席)
琵琶湖環境部技監(第1回幹事会に出席)
農政水産部農政課長
各農業農村振興事務所長
その他農政水産部および琵琶湖環境部の職員
(事務局は県農政水産部 農政課 世界農業遺産推進係)
(意見)検討中の申請イメージを各市町と共有してはどうか。
(事務局)次の事柄について説明し、認識の共有を図るとともに、今後の情報提供を呼びかけました。
(質問)各市町が認定後に取り組む内容は何か。
(事務局)認定申請時に提出する世界農業遺産の「活用・保全計画」に基づく活動の継続が必要となることを事務局から説明しました。具体的には、「豊かな生きものを育む水田」の取組組織数の拡大や「環境こだわり農業」の面積拡大の推進が考えられることを併せて説明しました。
(意見)県民の機運を高めることが成功の鍵。
(事務局)各市町と連携しながら、機運を盛り上げていく方策を検討していきたい旨、事務局から説明しました。
(参考サイト:滋賀県 農政水産部 農政課 世界農業遺産推進係 HP)