令和4年7月に世界農業遺産に認定された「琵琶湖システム」の魅力と価値を発信するため、「近江の宝琵琶湖システム」と題したテレビ番組を、全10回に渡り放送します。
その第1弾として、せせらぎの郷須原の「魚のゆりかご水田」で行われた田植え体験の様子を、6月23日(金)20:20~20:25に放送します。田植え体験にはタレントのノーサインも参加し、地域の皆さんと交流しながら、楽しく魚のゆりかご水田について学びました。
ぜひご覧ください!
内容:「琵琶湖システム」の魅力と価値を発信する
テーマ:
(1) 魚のゆりかご水田で田植え体験! (6/23 20:20~20:25)
(2) 魚のゆりかご水田には生き物がいっぱい!
(3) 湖国の代表食「フナズシ」
(4) 近江の伝統野菜、滋賀は伝統野菜の宝庫
(5) 環境こだわり農業・オーガニック農業・「きらみずき」
(6) やまの健康推進プロジェクト
(7) エリ漁で小鮎やビワマスが!資源管理型漁業
(8) びわ湖のめぐみ・琵琶湖八珍
(9) 琵琶湖のヨシ帯保全、みんなでがんばってます
(10) 琵琶湖システム総まとめ
放送局:びわ湖放送
放送日:令和5年6月~令和6年3月(全10回)毎月第4金曜 20:20~20:25 予定
その他:YouTubeチャンネル(世界農業遺産「琵琶湖システム」)でも配信
https://www.youtube.com/channel/UCm4L_dNqDXEZJdbl1emnWMg
世界農業遺産(GIAHS)とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープおよびシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)であり、国際連合食糧農業機関(FAO)により認定されます。
令和5年6月現在、世界で24か国74地域、うち日本では13地域が認定を受けています。
琵琶湖周辺の水田は、琵琶湖の固有種であるニゴロブナなどの湖魚に絶好の繁殖環境を提供してきました。こうした水田やヨシ帯などに向かってくる湖魚の生態を巧みに利用してきた「エリ漁」は、資源にやさしい伝統的な「待ちの漁法」の代表格です。
また、河川に遡上する湖魚の産卵環境の保全に寄与する多様な主体による森林保全の営みや琵琶湖の環境に配慮した農業など、森、川、水田、湖のつながりは、世界的に貴重なものです。
このような琵琶湖と共生する農林水産業(琵琶湖システム)は、千年以上に渡って受け継がれてきたもので、2019年2月に「日本農業遺産」に認定され、2022年7月にFAO(国連食糧農業機関)の「世界農業遺産」に認定されました。