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平成23年12月開催 滋賀県環境審議会廃棄物部会会議概要

1.開催日時

  • 平成23年12月20日(木曜日)14時00分~15時20分

2.開催場所

  • 滋賀県大津合同庁舎5-E会議室

3.出席委員

  • 占部委員(部会長)、笠原委員、上総委員(代理:川端氏)、川地委員、髙坂委員、坂本委員、外村委員、中村委員(順不同)

4.あいさつ

  • 藤本琵琶湖環境部管理監

5.配付資料

次第

  • (PDF:67 KB)
  • 資料:

参考資料1:

参考資料2:

6.議事概要

<審議事項>

  • 旧アール・ディエンジニアリング最終処分場に係る特定支障除去等事業実施計画(案)について

事務局から参考資料2、1に基づき前回審議の補足説明

質疑応答

(部会長)
委員の皆様からいろいろご意見を出していただいて、それを意見書として提出する案だということだが、質問、ご意見があればお願いしたい。

(委員)
案は、これはこれでよいのかなと思うけれど、これだけ見ると、こんなこと当たり前じゃないのという文章になっている。要するにせっかく対策を講じられるのだから、後戻りがないように、将来的な展望を持って、その土地をどうするかも含めて、展望のなかで対策工事を位置づけて、最初にやることは次の対策の事前調査にもなるわけだし、将来この土地は、どういう不安があるのか、支障があるのかを想定し、実施してもらいたい。

(事務局)
土地の将来については、知事が県議会で、県有地化も視野に入れてと答えているが、予算のこともあり、議会の承認もいることなので、具体的に書くことは若干早すぎる。一次対策でやってみてわかることも沢山あろうと思う。来年度にも二次調査を行う。無理をお願いするかもしれないが、途中経過の中で、状況を報告しながら、二次対策についてのご意見を早めに賜ることとしたいのでよろしくお願いしたい。

(委員)
所有権、管理権とは別に、とにかく、将来に禍根を残さないように手を打つ姿勢が必要だ。

(部会長)
この意見はどこまで公表されるのか。参考にしたいということだが。

(事務局)
廃棄物部会としては、各委員のこういう意見をこのように集約させていただいたということは、公開資料として残す。

(委員)
有害物を出来るだけ除去するということだが、十分に取りきれないということはあると思うので、意見にある要因の除去も、自然界にいっぱいある硫黄が硫化水素になるというのは、微生物がいて、有機物があって、しかも酸素が足りなくなってきてという要件が揃ったときに初めて起きる現象で、周りに鉄分のようなものがあると、反応して硫化鉄になってガスが生じる。物質だけでなく、悪さをする要因の除去、人間がコントロール出来る対策の中で、注意をしてほしいという要望である。

(事務局)
ご指摘のとおりで、硫化水素の場合、バクテリアが生存する水の条件も必要と思えるので、例えば浸透水の水位をコントロールすることにより微生物が存在しにくいような対策も除去のひとつの形だと考えている。要因の除去についても考えてまいりたい。

(委員)
私も、県の方も、住民の方も、何か、もやもやしたものがあるのではないかと感じているのだが、それはやはり、将来の問題ではないかと思う。将来的な不安を残すことがないように、実施前や実施後、つまり、将来もモニタリングを行うということだが、最終的なところはどこらを念頭においているのか。豊島のように全部移動させてしまえばそこが最終点になるが、本件は100%安全ということはなかなか難しい。不安が将来に結びついていく。将来という問題はどう考えればよいのか。

(事務局)
地下水等のモニタリング等で支障が除去されたという状況が一定期間続けば自信を持って言えると思うが、短期間でそのような状況になり得るのかという部分もある。周辺自治会の方からも民地のままでは、どうなるか不安があるという観点から、知事も県有地化を打ち出した。土地を持っている者の責任があり、跡地利用がどのような形であれ、県としても何かあれば対応せざるを得ない。化学的にどこまで、いつまでというのは難しいが、県の土地として問題が起きないよう管理していくのが良い方向だと考えている。

(委員)
今回は一次対策の意見書のまとめということで、2ページの太枠の中にあるものを一次対策に織り込んでやっていただくということだが、これをまとめて3項目というのは、何か物足りない感じがする。太枠部分を計画書に添付するというわけにはいかないのか。ホームページ等で公開されるということだろうが、3項目だけでは、審議会の意見としては物足りない感じだ。

(事務局)
審議会の意見の案としては、1、2、3を書かしていただいて、その下に、各委員からはこのような意見も出されていたということも含めて、意見書の元となる資料の形で、併せて記述したい。意見書と意見の元を明記させていただくということでどうか。

(部会長)
添付資料になるのか。

(事務局)
実施計画書に、環境審議会の意見は次のとおりであったと。さらに、この意見については各委員からこのような意見があったということで、追加して、具体的な意見はこうであったと書かせていただく。

(部会長)
それでよいとは思うが、A3の資料の文言は直す必要があるかもしれない。
特に意見を出された委員は、言って欲しい。

(委員)
テニヲハは、事務局に直していただければ良い。

(部会長)
そういうことでよろしいか。

(各委員)
異議なしの声

(部会長)
太枠以外はどうなるのか。

(事務局)
太枠以外の意見は、二次対策に絡むところがあるので、来年度早い目に、状況等報告し、意見についての対応の説明をさせていただく。また、ご意見を賜りたい。

(部会長)
A3の下2つはどうするか。

(委員)
太枠以外は、二次対策で考慮するということなので、今回はいらないのではないか。議事録にも記載されるのだから。

(部会長)
他には何かあるか。

(委員)
10度の傾斜でびわ湖まで続いているということだが、びわ湖まで汚水が達するという確率は何年先というか、何%か。

(事務局)
このあたりの勾配は高いが、下は野洲川の堆積地で勾配がほとんどなくなる。通常、1年間に数百メートルとかの速度ではないかと思っている。

(委員)
水位差もあるので一概には言えない。

(事務局)
速度は今回調査で詳細に調べたいが、野洲川の伏流水の量とここの量との比較になると思う。野洲川の集水域からすると小さいと思っている。

(部会長)
井戸水は、現在も農業用水として使っているのか。

(事務局)
調査している井戸が3本あったと思うが、この件ではなく、使用量が少なくなり、使われなくなったと聞いている。

(委員)
特措法期限の問題は、二次対策を実施するに当たり重要だが、法の延長は次の国会ぐらいで審議されるのか。

(事務局)
確実な情報はないが、延長については、全国知事会も含めて要望している。政府は真摯に対応するということで、来年の1月から6月まで開催される通常国会に延長法案が上程されると考えている。24年度末までには間に合う。多くの県が延長を要望しており、機会があるごとに政府にお願いしていきたいと考えている。

(委員)
浸透水は処分場の面積から46,000tとされているが、処理能力100t/日で年間36,500tでは少し不足すると考えられる。場合によっては増強するとかが必要である。

(事務局)
既存の施設を使おうとしているので100t/日でいこうと思っている。19年調査では、降水量と蒸発量、表面で流れてくる量を加味すると、浸透量は、計算値ではあるが平均100t/日前後ではないかと考えられる。今後、二次対策では、そういったところも加え、能力については、補強しなければならないと考えている。

(部会長)
浸透水の処理は、梅雨の頃も含め、対応できるよう。モニタリングもシビアに行ってほしい。
自治体の負担が大きいということだが、今回、一次対策で県が支払う金額や国から出る支援はどうなっているのか。

(事務局)
基本的に産廃特措法の仕組みは、県が仮に100の事業をすると、90が起債出来る。起債は、20~30年に亘り返済するが、元利償還金の50%を特別交付税で措置する。つまりRDの責任者から徴収できる額を除いて、90かける50%で、45%を国庫から支援いただける。満額くるかどうかは国の予算のこともあり、確実とはいえない。

(委員)
将来的なことだが、これからは、このようなことは起こり得ないと考えられるのか。体制作りはできているのか。

(事務局)
第三者から成る検証委員会で原因を調査している。担当者の対応に問題もあったし、組織人員が少なかったということもあった。法的にも、当時は根拠が難しく対応が十分でなかったということ等が報告書に記載されている。県はそれを受けて、地方事務所も含め、県職員の定数が減る中、この関係だけは人員を減らしていない。また、住民からの通報にしっかりと対応しておればこういうことが起こらなかったのではないかという意見もあったので、通報があれば連絡なしに立入調査を行う。スカイパトロールや民間の協力を得ながら、現地確認する等している。
このようなことが起こるのは不幸なことで、県にとっても住民にとっても大変な問題と考えている。できる限りの体制、事業を行っている。産廃特措法で対応しなければならない事案は本県ではもう起こさせない。再発防止策は実施計画でも支援を受けるためのチェック事項となっている。

(部会長)
他に意見はないか。
それでは、ご意見もなさそうなので、以上の審議を踏まえ、まとめさせていただく。
最初の意見案では、物足りないということであった。そこで、太枠の具体的な意見についても載せることとなった。技術的な話もあった。再発防止体制についても県の説明があったことをしっかりやっていただきたい。
資料の1で案となっているが、ここに書かれている文言について、左側の部分についても載せる。文言については、テニヲハ的なところは、事務局にお任せする。1ページの1、2、3とあるが、個人的には、2と3は順番を変えたほうが良いのではないかと考える。排出先の問題は他の2つと意味合いが違う。順番の変更も含め部会の意見としてこれでよいか、どうか。

(各委員)
異議なし

(部会長)
本日、いろんな意見を出していただき、部会の意見をまとめることができた。
議題は以上であるが、その他としてなにかあるか。

(各委員)
特になし

(部会長)
部会の審議はこれで終わらせていただく。

(事務局:中村)
意見書は実施計画書に添付し、環境省に提出させていただく。本日はありがとうございました。

関連リンク

  • 循環社会推進課
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