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令和5年1月24日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和5年1月24日(火曜日)8時45分~9時50分
  2. 開催場所:WEB開催 各執務室
  3. 出席者:知事・江島副知事・大杉副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長(代)・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・東京本部長・企業庁長(代)・病院事業庁長・議会事務局長・教育長・監査委員事務局長・警察本部長・防災危機管理監
  4. 議事概要:下記のとおり

鳥インフルエンザ対応に関する報告

(宇野農政水産部長)
 1/18に大津市内で疑い事例が確認された今回の高病原性鳥インフルエンザの防疫体制については、関係機関、関係事業者の皆さんの協力をいただき、1/19 12:00から防疫措置を開始し、1/21 11:45に殺処分、消毒等の措置を完了、1/23 20:30には鶏や鶏卵等の焼却処理も完了した。この後、議会の特別委員会で報告し、定例会見で知事から情報提供の予定。この間、各部局からの299名を含め、約620名の職員に防疫作業に当たっていただいた。ご協力に感謝申し上げる。従事した職員のメンタルケアに各職場でも配慮をお願いしたい。特に健康医療福祉部には、保健所による従事者の健康観察に加え、作業の早期終了に伴う余剰のおにぎりやパンを児童福祉施設等に引き取っていただく調整にもご尽力いただいた。今後も発生リスクが高い状況が続くと見込まれることから、県内の養鶏農家に管理基準に基づく消毒などの対策の徹底を改めて指導するとともに、今回の経験を活かせるよう防疫体制の運営も不断に見直してまいりたい。お気づきの点があれば、ご意見賜るようお願いする。

論議事項

1. (仮称)滋賀県産業誘致戦略の骨子案について

<浅見商工観光労働部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(門間土木交通部長)
 p13産業用地の確保について、高専設置候補地等の産業立地促進地区の選定や県独自の産業用地の開発可能性を検討するとのことだが、検討後についてはどのような考えか。工業団地の開発に関する県としてのスタンスを確認したい。
(浅見商工観光労働部長)
 現時点では工業団地を整備する方針はないが、今後一切整備しないという趣旨ではなく、状況変化に応じて必要があれば検討したいと考えている。開発の可能性をはじめ、様々な課題があり、検討に時間を要することから、この戦略とは別に検討チームを立ち上げて検討する必要があると認識している。
(門間土木交通部長)
 市町からしばしば都市計画や農地関係の規制で誘致が進まないとの相談がある。産業誘致を進める場所をあらかじめ県で示して市町と共有するのが望ましいあり方。そうすることにより、むしろ農政や土地計画行政の方でも規制解除の手続きが円滑に進めやすくなると考える。あらかじめ誘致すべき場所を用意しておき、そこに向けて許可行政も足並みをそろえてやっていかないと、企業からの申し出があってからいちいち対応するのでは非効率。ぜひどこにどのような形で誘致するのか示すことを検討いただきたい。
 例えば、蒲生スマートインターチェンジ付近では、現在も灌漑事業が行われており、八年未経のこともあり開発が進まない。
(浅見商工観光働部長)
 将来を見据えてどうしていくか、これまで以上に市町との連携を強化してまいりたい。
(宇野農政水産部長)
 土木交通部長の意見に賛同。関係法令の土地利用規制のはざまでなかなか進まないケースが往々にして見られる。産業誘致だけでなく、県土をどう利用するのか。県としてのグランドデザインを持つべき。
(浅見商工観光労働部長)
 関係部局とも調整しながら取組を進めたいのでご協力をお願いする。
(東総合企画部長)
 土地利用の基本的な部分はともに考えてまいりたい。
(冨家東京本部長)
 東京本部でも、平均月1、2件の問い合わせや相談があり、企業訪問でもそういった話題があれば対応できるようにしている。実際に大規模な用地を求められるケースもあり、現状の掘り起こしは大変重要。
 それらに時間がかかることも踏まえると、短期的、現実的な観点からは、サテライトオフィスやスタートアップ企業の拡大に向けた小規模な用地、あるいはもう少し幅広くサービス業をターゲットにするといったことも考えてもよいのではないか。
 策定後は戦略を提示してPRすると思うので、滋賀の強みと重点分野の関連性、支援の方向性、他の都道府県にはない優位性などの「売り」の部分がより分かりやすくまとめられているとよい。
(浅見商工観光労働部長)
 滋賀の強み、どういった分野を推進するのか、わかりやすくなるよう戦略を練り上げたい。企業とのコンタクトなど、引き続き連携をお願いする。
(髙木琵琶湖環境部長)
 p5サーキュラーエコノミーの進展により循環型社会の構築につながるかと思うが、p11も含めて特に循環型社会には言及されていない。P11では社会と産業分野を対応させており、産業全般に関連するため表現が難しいのかもしれないが、そのあたりの整理の考え方について伺いたい。
(浅見商工観光労働部長)
 どう戦略に盛り込んでいけるか、検討し相談させていただきたい。
(河瀬総務部長)
 支援策を考える場合に、税収面でどういう効果があるかという視点でも考える必要がある。多くの従業員を抱える大規模工場や店舗の誘致は税収増につながる一方、情報通信業などの誘致では、必ずしも税収増につながらないことも考えられる。税政審議会でも本県の産業の方向性も含めて幅広い観点で検討する必要があると考えている。今後その点も含めて協議してまいりたい。

(浅見商工観光労働部長)
 税収はたいへん重要であるが、税収や雇用だけではなく、今回カーボンニュートラルに貢献する企業に対する支援を例示したが、滋賀県の今後にとって重要な企業に特化して支援していくなど、多面的に考えていきたい。税収に関しては、どのような形で議論すればよいのか、またご相談させていただきたい。
(東総合企画部長)
 戦略を進めようとされる期間は北部振興に取り組む期間とも重なってくる。働く場の確保が非常に重要で関心が高い。北部地域の振興という視点を、例えば支援策の産業立地促進区域に選定することなども含めて盛り込んではどうか。
(浅見商工観光労働部長)
 北の近江振興プロジェクトチームの議論の方向性を見極めながら、どういった形で盛り込んでいけるか検討したい。進捗状況によっては反映できない可能性もある旨ご容赦願いたい。
(東総合企画部長)
 北の近江振興プロジェクトとしてだけでなく各部局における北部振興の取組としても重要と考えており、ともに検討してまいりたいのでよろしくお願いする。
(江島副知事)
 長年の懸案。重点分野や土地確保、土地利用計画をどうするかなど引き続き検討が必要。ひとづくりの面でも教育委員会、大学との連携、女性活躍等の観点からも取組をお願いする。
 補助金や税制などの支援策を活かすためにも情報が非常に重要。各部で収集した情報を企業立地推進室で集約、分析し、知事・副知事の上京の機会を活用した企業訪問を通じて活かすなど、情報収集・活用の組織的なしくみができるとよい。昨年長浜に企業誘致の実績がある東京本部の役割も大きい。
(大杉副知事)
 p12情報通信業についてはインフラ系のことのみが記載されている。ICT産業の集積のみならばこれでよいが、課題解決に向けて刺激のある実験場としての魅力を発信するということであったかと思うので、多分野におけるDX推進をもう少し強調してもよいのではないか。
(浅見商工観光労働部長)
 先の協議時のご指摘をまだ十分書き込めていないが、製造業や農業、医療福祉なども含め、DX推進で寄与できる可能性があることを盛り込んでまいりたい。
(福永教育長)
 道路網について、消費地や産業地との移動時間が短くなることが強み。どこに産業団地をつくればどのくらいの距離で名古屋や大阪などの人口集積地に結び付けられるのか具体的にアピールしてはどうか。
 どの大学がどの分野に強みを持っているのかについても示してはどうか。もし7つの分野に関連する大学がないのであれば、そういった強みの分野をつくってもらう働きかけをすることなどもご検討いただきたい。
(浅見商工観光労働部長)
 どういった工夫ができるか検討したい。
(知事)
 商労部中心に精力的に検討を進めていただき有意義な議論ができた。本日いただいた意見も含めて、議会で説明するとさらにご意見も出てくると思う。これらを踏まえてこれからよりよいものを作り上げていこう。2040年代の滋賀の産業に影響していくので、ここでどういう一歩を踏み出すかが重要。引き続きみんなでともに考えてまいりたい。

協議事項

1. 令和5年2月定例会議提出条例案件について

<河瀬総務部長、福永教育長、鶴代警察本部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等なし>

2. 関西広域連合第5期広域計画(最終案)について

<松田総合企画部次長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(大杉副知事)
 文化庁移転の年でありながら、文化財保存修理の国庫補助が大幅に減額されている。関西広域連合として、文化庁に対し来年度に向けて予算の確保を申し入れてもよいのではないかと考えており、また相談させていただきたい。
(東郷文化スポーツ部次長)
 京都府や奈良県とも情報共有の上、対応の可否を検討したい。
(知事)
 定員・定数の改善を条例改正とともに県議会に諮る。丁寧に説明を。一人ひとりを大切に、有効に組織が機能するよう、これまで以上に努めてまいりたいと考えている。
 各業務ではそれほど関西広域連合を意識していないかもしれないが、これまで以上に広域の中で、広域とともに滋賀県を発展させていくよう意識して施策づくりをしたい。
 先ほどあった文化財の件をはじめ、関西から声を上げることで広域連合としての力を発揮していきたい。人口・面積を総合すると、小さい国にも匹敵するエリア。総合力を発揮できるようご協力をお願いする。

その他

1. 令和4年における犯罪情勢について

<鶴代警察本部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等なし>

2. 再犯者数の状況について

<健康医療福祉部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等なし>

その他情報共有等

(門間土木交通部長)
 夕方から雪が降る予報。ピークはおおむね18-21時と見込まれる。道路は12-18時にかけて通行止めを開始するとの情報が入っている。北陸道では米原以北、舞鶴若狭道では小浜以東、それに並行する国道8号や161号でも通行止めの可能性とのことで、外出を控えていただくようお願いしている。JRについても湖西線が12時から近江舞子以北が止まる。滋賀県全線のほか京都大阪間も運行取りやめになる可能性があるとのことで、外出を控えていただくよう声掛けをしている。警察、NEXCO、国と連携して対応したい。
(知事)
 雪に気を付けましょう。

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
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