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令和4年8月9日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和4年8月9日(火曜日)8時45分~9時35分
  2. 開催場所:WEB会議 各執務室
  3. 出席者:知事・江島副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長・教育長・監査委員事務局長・警察本部長・防災危機管理監
  4. 議事概要:下記のとおり

協議事項

1. 滋賀県基本構想の実施状況について

<松田総合企画部次長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(東総合企画部長)
 今回の実施状況については、コロナの影響を受けて目標達成に届かなかったものもあるが、社会の変容を受けて施策を展開した結果、目標達成したものもある。
 全体としては、進捗状況が遅れ気味という部分も否めない。今後、施策構築等を進めていくこととなるが、こうした状況を踏まえて、第二期の実施計画の策定を進めていくことにもなるので、そちらにも活かせていければと思う。
(知事)
 第一期取りまとめ、第二期実施計画策定の中で、目標の数値や定め方で変更点はあるのか。
(東総合企画部長)
 目標設定について庁内で議論しており、もう少し大きな括りで全体的な目標設定をしてはどうかということで検討している。皆様からもご意見賜れればと思う。
 引き続き9月定例会議に向けて進めてまいりたいのでご協力をお願いする。

2. 令和5年度に向けた施策構築方針(案)について

<松田総合企画部次長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(知事)
 2つある。一つ目は「あらゆる政策の中心に子どもを置いて、子どもの声や思いを尊重し、子どもとともに考えながら」とあるので、平素、あまり一緒に考えたことのない部局は、特に意識して子どもとともに考えるという視点を強く持って具現化していこう。
 二つ目、北部振興は具体的にどのように形作るのか。
(東総合企画部長)
 今庁内で関係課が集まってワーキンググループで協議している。施策構築の中でも北部振興に関係するテーマを考えていただくことになっている。月末の知事協議でもみなさまからいろいろとご意見をいただいて考えていきたい。
(知事)
 総合企画部でということではなく、他の部局もいっしょに考えていこう。未来永劫に北部ということではなく、いつまでにどこまで到達する、ということもイメージできればよいと思うので、そのあたりも含めて一緒に考えていこう。
(東総合企画部長)
 北部振興については、これから協議させていただくが、全庁挙げて考えてまいりたいので、各部局のご協力をよろしくお願いする。

3. 滋賀県水道広域化推進プランの素案について

<市川健康医療福祉部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(西村企業庁長)
 水道広域化の推進については、健康医療福祉部や総務部が中心となって進めていただいているが、企業庁としても、県内の関係市町と連携しながら、これまでから水道事業者としての技術、ノウハウを活かした施設整備や水質管理、技術者の養成、企業会計の導入などに積極的に取り組んできた。プランにも記載されている通り、水道広域化については、人口減少や施設の更新を見据えた課題解決の一つとして重要な事項と認識している。
 企業庁では、現在、8市2町に対して、水道用水の約55%を供給している。この8市2町の中でも、水の利用割合が異なり、広域化に対して温度差があるのではないかという現状。
 企業庁に対しては、良質な水を少しでも安く供給してほしいという要望もいただいている。今後とも、8市2町のご意見を丁寧にお聞きしながらできることから着実に取り組みたい。
 また、県全体としての大きな議論にも積極的に加わってまいりたいので、今後ともよろしくお願いする。
(福永教育長)
 緩やかな広域連携の推進とは、具体的にどういった形の広域連携を予定しているのか教えていただきたい。
(市川健康医療福祉部長)
 事務の広域的処理や災害協定など幅広い観点から広域連携を進めるということで、業務委託の共同発注、資機材の情報共有などを実施しており、広域連携をできるところからやっていくとしているもの。
(福永教育長)
 県内に19市町、琵琶湖を真ん中に、湖南、湖東、湖北、湖西とある中で緩やかな連携をする際には、例えば、湖東地域での連携など地域ごとの連携をイメージしているのか、全県一経営体として連携を進めていくうえで、できるところから進めていくのか、どちらのイメージか。
(市川健康医療福祉部長)
 プランに明記しているように経営の一体化ということで、経営主体として一本化していくが、地域ごとの事情もある。モデル事業というのを考えていくが、全体でできることは全体で取り組む。水道事業体のご意見を聞きながらになるが、目標はあくまでも経営の一体化なのでそれに資する取り組みを行うことになる。
(河瀬総務部長)
 経営の面が大きく出てくるが、それと同時に人材が大きなポイントと考えている。今後、益々老朽化する施設の更新がどこの水道事業体でも必要になってくるが、技術者の確保・育成が難しい状況。企業庁においても40人余り水道技術者がいるが、市町は専門職がなかなかいない。人材をどう確保・育成していくのか。災害があった時に顔の見える関係で連携していると対応していけるので、経営面と併せて人材の面をどのように考えていくのか重要だと思うので、よろしくお願いしたい。
(知事)
 ご意見のあったことや企業庁の取組、人材育成の取組も重要。
 長期的な課題として、組織体制の中で少し記載はあるが、下水道も含めた一体化を今後どのように考えていくのか。
(市川健康医療福祉部長)
 広域化を目指す論点の中で、上下水道を一体的に運営する市町の組織の在り方も検討課題となっている。そういったことも視野に入れて取り組んでまいりたい。先進県の動向も注視しつつ、積極的に情報収集しながら取り組んでまいりたい。

その他

(鶴代警察本部長)
 令和4年度上半期における犯罪情勢について、暫定値であるが6月末までの状況が出てきたことから概要をご紹介します。まず、刑法犯認知件数が3105件、前年上半期より13%増加。検挙件数、人員ともに増加しているが、検挙率は46.5%。刑法犯認知件数は、ここ最近一貫して減少傾向にあったが、ここにきて増加に転じる気配があり、危機感を持っている。全国の状況は、0.8%の減少を維持しており、検挙率は43.5%。本県で犯罪が増え始めていることから、抑止に力を入れていかなければならないと考えている。
 罪種別の状況について、風俗犯を除いてすべての罪種で増加している。特に粗暴犯(暴行・傷害)、知能犯(詐欺等)は増加の傾向が強い。
 詐欺の状況について、増加しているものの内訳は、オークション詐欺などの売りつけ詐欺、ロマンス詐欺、サポート詐欺など。売りつけ詐欺は幅広い世代で、ロマンス詐欺は40代から50代で、サポート詐欺は50代から70代の被害が多い。このあたりの具体的な手口について、情報発信を強化し、皆様に被害に遭わないよう注意してもらえるよう取組を進めてまいりたい。
 特殊詐欺の状況について、令和3年から増加しているがさらに増加している状況。高齢者65歳以上が7割ぐらい、女性が7割ぐらいの被害となっている。高齢者被害は、主に固定電話にかかってきて、女性がそれを取り、一人で対応してしまい騙されてしまうケースが散見される。これはまず、留守番電話設定にしてもらって電話の要件を聞いてから掛けなおしてもらう、知らない番号であれば周りの人にも相談いただいて対応してもらうことを徹底してもらうようにしたい。
 ATMによる振り込みをさせられる被害が非常に多くなっている。店舗内ATMに誘導させられて携帯電話を掛けながら振り込みをさせられているということなので、金融機関等の事業者の方に、携帯を掛けながら振り込みをしているような高齢者には確実に声掛けをしていただくということで被害を防ぎたいと考えている。金融機関、コンビニで積極的に声掛けをしていただき被害を防いでいる。令和4年上半期だけでも、1,700万円近くの被害を阻止していただている状況。
 性犯罪等の被害について、特に痴漢、盗撮、のぞき等の被害が増加。児童等への声かけ事案等も高水準で推移している。この種事案については、情報があれば地域に防犯の呼びかけをしつつ、警察でも警戒活動を強化して、不審者の特定等に取り組んでまいりたい。
 性犯罪被害の学識別の状況について、高校生以下で4割ぐらいの被害、道路上やコンビニでも被害がみられ、事業者やボランティアとも連携した見守りや呼びかけにより、こうした犯罪の抑止に努めてまいりたい。
 SNSに起因して犯罪にあう児童も引き続きみられる。令和4年上半期も昨年同期より増えており、高校生・中学生で被害にあった方は、いずれもフィルタリングをしていなかった。保護者に向けても、フィルタリング導入の徹底をお願いすることを防犯指導の柱の一つに据えたいと思う。
 強盗の被害が非常に増加している。警察でも警戒活動を強化するとともに、金融機関、コンビニ、商業施設などへの防犯指導等にも力を入れていきたい。
 住宅侵入窃盗は抑止傾向が続いている。ドアや窓に鍵をかけないことによる被害が半分ぐらいなので、鍵かけの徹底により被害は更に防げると考えている。
 自動車盗も増えている。車については、鍵をかけていても盗まれる手口が流行しており、ハンドルロックなどの物理的な盗難防止措置の追加も求めていきたい。
 自転車盗の件数も多くなっている。これも鍵をかけることによって相当程度被害が防げるので、自宅の敷地や駐輪施設で停めるときも鍵をかけていただくことを徹底したいと考えている。
 万引きも件数が増加。店舗の商品陳列方法や警戒警備の強化により抑止できる部分もあるので、事業者に一層の取組を呼び掛けたい。
 ストーカーについて、相談件数は横ばいであるが、検挙件数は最近の傾向と同様、本年上半期も増加している。事態がエスカレートしないよう警察が早期に対応していることの現れ。
 DVも早期に対応しており、検挙件数が伸びている。
 児童虐待の問題についても力を入れている。児童相談所や市町との連携が進んでおり、通告した児童数や検挙数も増加している。
 これらの犯罪情勢は県民や事業者にも発信し、防犯活動にも取り組んでいただくようにしたい。
 更に犯罪抑止を進めていく手立てについても検討したい。
(知事)
 知事会見などでもアラームを流したいので、わかりやすい説明の共有をお願いする。
(鶴代警察本部長)
 準備させていただき、発信をお願いする。
(福永教育長)
 教育委員会でも有効に活用するために、もう少し詳しい情報については、どちらに問い合わせればよいか。
(鶴代警察本部長)
 主に担当しているのが、生活安全部生活安全企画課なのでこちらにお問い合わせいただければと思う。
(市川健康医療福祉部長)
 昨日、医療非常事態宣言となったように、医療は大変ひっ迫している。今朝の病床使用率は79.6%と高くなっているので、コントロールにしっかり取り組みたい。今朝の新規感染者は1,076人と少し減少しているが、油断しないで取り組みを続けてまいりたい。
(藤田防災危機管理監)
 雨に関するお願いが2点。8月8日の被害状況をとりまとめ報告している。新たに被害が認められたらその都度ご報告をお願いする。
 8月6日に愛知川支流でシャワークライミングの観光客が増水で川を渡れなくなり、消防に救助される事案が発生した。川で遊ぶ際は、上流での状況に警戒することが大切であり、県ホームページに河川で遊ぶ際の注意喚起を掲載している。ツアー業界やスポーツ団体など関係する団体にも周知いただき、滋賀の自然を多くの人に安全に親しんでいただきたい。

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
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