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令和4年7月11日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和4年7月11日(月曜日)11時00分~11時40分
  2. 開催場所:災害対策本部室 危機管理センター
  3. 出席者:知事・江島副知事・中條副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長・教育長・監査委員事務局長・警察本部長・防災危機管理監
  4. 議事概要:下記のとおり

(江島副知事)
 職員を代表してお祝いの言葉を申し上げる。
 知事におかれましては、この度の選挙戦見事に勝ち抜かれまして3回目の当選をされました。知事ならびにお支えいただいた奥様、関係者の皆様に心からお祝い申し上げる。これまでの2期8年の取組が県民の皆さんに評価されたものと受け止めている。私どもも県政の推進に携わったものとして、励みになり、嬉しく思った。
 選挙戦でいろいろお約束されたかと思う。また、いろいろな声を聴かれた、負託を受けられたと思うので、これからその負託に応えるべく舵取りをお願いしたい。健康しがの推進に向け、そのためにも健康な県庁をつくれるようにしっかり取組を進め、知事と一団となって取組を進めていきたいと思うので、よろしくお願いします。改めまして、誠におめでとうございました。
(知事)
 改めまして、一言ご挨拶を申し上げる。
 県民の皆様はじめ、今日の朝まで選挙事務をしていただいた職員、関係者ならびに警備や様々なご対応をいただいた皆様に心から御礼申し上げる。大きなご負託をいただいて、3期目を知事として担わせていただくこととなりました。この難局、重責、大役に緊張感と使命感を持ってしっかりやらねばならないなという思いを強くしているところ。
 この間、県内津々浦々多くの方々の顔を見て、声を届け、お声を聴くという活動をすることができました。
 皆さんと一緒に担ってきた県政のご評価をいただくという思いを持って走ってきたが、多くの方々から口々に、よくやってくれている、県を信頼している、ありがとうと言っていただいたことは本当に嬉しかった。誇りに思いました。
 同時に、先人の皆さんが滋賀県のために汗を流して築いてくださったことが、お互いがお互いを信頼しているというか、お互いがお互いを支えあっているというか、そういう事につながっていることを感じた。こういった、根底の信頼関係を大事にしなければならないということを改めて、感じたところ。
 健康しが、コロナに負けずに大切な命、暮らしを守る、健康しがをみんなで力を合わせてつくろうと、そこに、みんな「仲良く」力を合わせてつくろうということを後半から特に、付けくわえて言ってきました。街頭演説をしていても、多くの方とお話をしていても、政策のことを並べるよりも、私はみんなで仲良く支え合う滋賀県をつくりたいと言った時の皆さんの安心感を肌で感じ、もちろんいろいろなやり取りはあっても、お互いがお互いを支え合うという、仲良くやるということはこれから特に大事にしないといけないと思いました。
 まず、一人一人、ひとつひとつの命を守ると、事故のない、犯罪のない、災害に負けない、もちろん感染症にも負けない、そういう社会をつくっていきたい、滋賀をつくっていきたい、すべての人に居場所と出番のある、そういう滋賀をみんなでつくろう。子どもたちの夢や笑顔をより増やしていけるような滋賀県をつくろう。
 シニア世代も頑張っていらっしゃいました。ちょうどびわ湖の日を挟みましたので、地域をあげて清掃活動されている姿に、一緒に回っているスタッフが感動していました。ぜひ、健康長寿を自分らしく楽しんでいけるような滋賀県をつくりたい、同時に活力と生産力、これを保ち、高められるような滋賀をつくりたい。
 そのために交通の力、人の力を高めていきたいと思っている。交通税については、ビジョンと同時にスケジュールをこれから明確にしていきたいと思うし、特に北部振興に取り組もうと思うので、皆さんと議論の上、できれば組織をつくり、力を入れて、北陸新幹線の敦賀開業等も踏まえ、こういったことに取り組めないか皆さんと一緒に議論をしたいと思う。
 また、琵琶湖をはじめとする自然、やまの健康、CO2ネットゼロ、これは持続可能性を担保するうえで滋賀らしく進めるテーマだと考えている。
 最後に、県庁行政に対しては、チャレンジングで、フレンドリーな県庁をつくりたいと思う。町民や市民に一番身近な市町の行政を応援すると同時に、関西や中部、全国、世界の中で役割を果たす滋賀県をつくりたいと思う。これまで国や近隣府県、他の都道府県などのなかで私たちのやるべきことを考えてきたところがあるが、環境行政、農業行政、モノづくり、治安を守る、教育、滋賀のやり方いいねと言ってくださる取組はたくさんあると思うので、自信と確信を持って私たちがリードしていくような県庁行政をつくっていきたいと思うので、一緒にやる幹部の皆様のご奮励を心からご期待申し上げ、改めて皆様と一緒に頑張りたいことをお誓い申し上げて私の言葉といたします。
 これからもよろしくお願いいたします。

論議事項

1. (仮称)手話をはじめとする障害者の文化を守り育てる条例骨子(案)たたき台について

<市川健康医療福祉部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(宇野農政水産部長)
 文化には芸術文化も含めるのか。
(市川健康医療福祉部長)
 文化の捉え方について、手話からの説明になるが、言語として会話をするなど、いろいろなことをやっていく中で、生活様式などが固まっていく、それが文化に発展する。
 例えば、聾の方でしたら手話劇などありますので、非常に幅広い文化の捉え方になってくるかと思う。
(宇野農政水産部長)
 それがわかりにくいと思うので、文化の範囲やどういったことを取り組むのかこれから検討される際に、十分議論していただければと思う。
(谷口文化スポーツ部長)
 文化という言葉の定義。今回、条例の仮のタイトルにも文化という言葉を使われているが、辞書的な意味を調べると、いろいろな表現があるが、ある一定の社会の中で共有される考え方、価値、基準ということで、一定の集団が思っておられる固有の考え方、様式という意味合いの表現にもなると思う。
 その中で、多様性の尊重としての表現として、受け取った側の人がどう感じるかということがたいへん気になっているところ。共生社会を目指していくという中で、障害者の文化という独自の文化があるという表現に捉えられるところがあるかと思うが、それは意図されているところなのか。文化という言葉の使い方が果たしてよいのか。
(市川健康医療福祉部長)
 独自の文化を意図している。手話というものについて、どういった文化的な背景、歴史的な背景があるかとかいうことも中々理解されていない。聾の方だけでなく知的障害者、様々な発達障害の方などいろいろなコミュニケーション手段、情報の意思伝達の方法を持っておられるので、そういったところも含めて情報コミュニケーションをしっかり図られるようにといった狙いを持っているが、中々そのあたりが十分込められていないというのが現状かと思う。
(東総合企画部長)
 幹事会議の中でもこの点については、議論されていた。文化というのを条例の中でどのようにしてうまく示していくのかというのが、課題かと思う。
(知事)
 とても大事な論点と思う。障害の社会モデルというのを共生社会条例で言っている時に、手話をはじめとする障害者の文化を守り育てるというのが、条例と照らし合わせて概念的に合うのか、合わないのか。むしろ、独自の文化を守り育ててどんどん離れていくようなイメージを持たれてしまわないか、そのあたりはどのように考えているか。
(市川健康医療福祉部長)
 そういったご意見の方が多数と思っているが、手話を例にした話になるが、手話を使われる聾者の方は危機感を持っておられ、独自に文化的所産として積み上げてきたものを伝えていきたいということをご意見として仰っておられる。聾の方だけでなく、いろいろな方も共感いただいて、この一体型の条例が出てきたと思う。
 手話をはじめとするという、手話をあえて前に出すこと自身が軋轢を生むのではないかというご意見も分科会でいただいているので、文化と言わず、情報コミュニケーションとしてはどうかとの意見もあるので、そこをどうするか落としどころを考える必要があると思う。
(江島副知事)
 インクルーシブなど共生社会が言われている中で、障害者を取り上げていくのがよいのか。ユニバーサルデザインというのをこれからも方針を作っていくので、そのあたり、インクルーシブと障害者というのを特出しするのがよいのか、整合性が取れるように。

協議事項

1. 令和4年7月定例会議提出条例案件について

<説明省略>

<質疑・意見等なし>

2. ビワイチ推進基本方針(原案)について

<浅見商工観光労働部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(門間土木交通部長)
 基本方針の内容については、調整させていただいており、ビワイチのハード・ソフトの施策を連携して、効果的に進めていきたい。
(宇野農政水産部長)
 農山漁村のことを書いていただきありがたい。世界農業遺産がうまくいけば認定の運びにもなるので、原案にも位置付けていただけるとありがたい。
 直売所の方もはっきり書いていただきたいので、細部は調整をさせていただく。
(浅見商工観光労働部長)
 ぜひ、世界農業遺産のことも記載させていただきたいと思いますし、直売所のことも調整させていただきたいと思います。

その他

(鶴代警察本部長)
 今般の奈良県の事案を受けて、県民の皆様も大変ご不安を感じられていると思う。
 県警察としましては、警護警備の徹底はもちろん、県民の皆様方の信頼に応えていけるよう、県当局をはじめとする関係機関はもとより、事業者、関係の方々とも連携して、地域の安全、安心を確保するための取組をしっかり進めていきたいと考えているので、引き続きのご理解ご支援をお願いする。
(市川健康医療福祉部長)
 コロナウイルス感染症の状況について、共有させていただく。
 まさに、第7波に入ったものと言えるような状況であり、300人から400人という患者様の確認が連日ある。自宅療養者も3000人近い状況。今朝の一報目は180人程度であったが、500人は超えるであろうという可能性を持っている。
 病床使用率は、最大病床使用率は33.3%であり、運用病床利用率は42.2%という状況。病床の運用については、以前から中等症を中心とした受け入れにしているので、引き続きその運用を続けるとともに、高齢者については、ピアザ淡海での受け入れも行っており、ほぼ満床に近い状況となっている。検査についても特に体制を緩めているわけではなく、高齢者については施設の検査についても一斉検査の検討を進めていきたいと思っている。
 ワクチンについても、3回目、4回目、さらにはノババックスの接種も行っているところであり、接種される方も増えている状況ですので、さらに周知を図って希望される方が速やかに受けられるような取り組みを進めてまいりたいと思う。
 詳細のデータは今取りまとめているので、拡大調整会議の場など活用して、庁内周知していきたい。
(知事)
 保健所の対応は委託や派遣に切り替えているが、今の拡大期においても順調か。
(市川健康医療福祉部長)
 ちょうど移行期であり、少し対応に戸惑いなどあるが、解消しつつある。
 一方で、数が増えてきているので、保健所と連携を取りながら確認している。
(知事)
 この感染急拡大期においても、比較的軽症、無症状の方が多いのか。
(市川健康医療福祉部長)
 そのとおり。ただ、高齢者の方が増えており、ピアザ淡海での受け入れが増えているので、また協議させていただく。
(知事)
 また全体で共有して必要な支援体制があれば相談してください。
 感染拡大傾向時の一般検査についての国との協議状況は。
(藤田防災危機管理監)
 国との協議を進めており、近日中に再開できるように進めている。
(知事)
 不安がある方の無料検査をレベル2にならないとできないというのを、なんとか国と協議して拡大時に再開できないかということを掛け合っていただいているので、近日中に対応をお願いする。
 奈良県の事案は、私もマイクを持って人前に立つものとして、非常に恐ろしいことと感じた。もちろん、警備警戒をしっかりやるということは警察をはじめお任せするところもあるが、滋賀県らしく言えないか、やれないかと思っている。それは、たとえ異論、反感、不満があったとしても、誰かに対する敵意、殺意まで持つに至らない社会をつくっていかなければならないと思う。どのようなところに不満があって、どういう経緯で事に至ったのか詳細はこれからであるが、いろいろなところに端緒があったとするならば、社会全体でそれを包摂するような、ネットワーク、仕組みをつくれないか。それぞれの分野でもお考えいただければと思う。

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
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