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令和4年6月6日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和4年6月6日(月曜日)8時43分~9時20分
  2. 開催場所:災害対策本部室 危機管理センター
  3. 出席者:知事・江島副知事・中條副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長(代)・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長・教育長(代)・監査委員事務局長・警察本部長(代)・防災危機管理監
  4. 議事概要:下記のとおり

論議事項

1. 滋賀県過疎地域持続的発展方針(案)について

<河瀬総務部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(村井教育次長)
 過疎地域の発展方針については、実際の施策につなげていかないといけない。今回、赤字で修正いただいているが、具体的にどういった事業に新たに結び付けていくのかを詳しく教えていただきたい。
(河瀬総務部長)
 具体的な例でいきますと、資料15ページの東近江市では、農業の振興という項目を挙げている。市からは、就農支援施設の整備をして、新規就農者の育成や後継者の確保をしているという意見があった。具体的にどのようにしていくかについては、農政水産部と情報共有を行い、取り組んでまいりたい。
(林監査委員事務局長)
 本文の8ページより記載がある「(3)過疎地域の施設整備の状況」の中で、9ページに「ウ児童生徒数と小中学校数」という項目がある。施設の状況を書いたこの表を見ると、虎姫と余呉の児童数・生徒数0が目に入ってくる。小学校・中学校は0なのはわかるが、生徒がいないという印象を受け、誤解を招くように感じたので工夫が必要でないか。
(河瀬総務部長)
 9ページの下に、「義務教育学校数、児童生徒数」というものがあり、虎姫・余呉に関しては、別制度に基づく小中学校があるためかと思う。誤解のない表現に配慮する。

(知事)
 幹事課長会議でもこの先どうするのかという議論があったように思う。昭和45年以降、緊急措置法から続けており、今回特別措置法が作られ、県の方針の改訂を行うことになった。従来と同じやり方をしていたのでは、進んでいかない。我々は、国の法律だからといって諦めたり従ったりしているところがあるが、新たな方策を地方から見出していく、挑んでいく必要があるのではないか。一律に行うのではなく、全部過疎で甲良町が該当したのなら、従来にない横並びじゃない特別な対策に取り組み、効果があればその方向で進んでいくことはできないのか。人口が少ない過疎だからできなかったところに投資をして、これまでにない呼び込みをするなどを今回の方針に入れてみて、これ以降の対策にチャレンジしていかないといけない。国全体としても手詰まり感がある。もしやってみて、無理なら長い目でみて自然にかえすことも考えてみる。無駄な抵抗はせず、自然にかえすという時代に入ってきているのかもしれない。市町の意向もあると思うが。
(萩原市町振興課長)
 知事からご指摘のあったとおり、過疎地域も全国の自治体数の半数を超えてきており、特別措置法の位置付けが果たして今後どうなっていくのかは議論になってくると思う。今回の改正で県の責務規定が盛り込まれ、個別の地方自治体で単独事業を繰り返してもあまり効果がなかったという反省を踏まえたものになっている。都市部地域とのネットワークを講じて、県内全体で横の連携をどのように考えていくか。全国では全部過疎団体が非常に多かったが、その中で、転入増加を達成しているところがあった。教育で頑張っているところ、移住施策として、空き家関係で転入増を実現しているところ、子育て支援で頑張っているところについて社会増を達成している。県としては、市町と情報共有をしてこれからどうしていくか議論したい。

共有事項

1. 高齢運転者の交通事故防止対策の推進

<石居総合施策官>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(知事)
 各部局連携して取り組みを進めていきましょう。特に、補償運転改め三方よし運転プラスベルトというのは、大事なことだと思う。体調が優れないとき、夜間・通勤、通学時間帯や長距離運転は控える、プラスベルトをして運転する。ぜひ共有したいと思いますし、来年度の施策構築に向けて、運転免許証自主返納高齢者支援制度を各部局で連携して、どのように作ればいいか、充実させればいいのか、考えることにしましょう。現状がどうなっていて、より良い制度にするためにどういうことをすればいいのか、みんなで考えていきたいと思う。

その他

(中村琵琶湖環境部次長)
 昨日開催の全国植樹祭を成功裡に終えることができた。大会当日はじめ計画・準備のためにこれまでたくさんの方にご協力いただき感謝申し上げる。
(市川健康医療福祉部長)
 コロナの定例のご報告させていただく。
 昨日125名の陽性確認であったが、5月30日も128名であり、今朝の状況は39名となっている。滋賀県も全国も明らかに減少傾向である。
 一方で、自宅療養者でいうと1,000人台ということで、減ってきており、病床使用率10%前後となっている。ステージ判断の件は、専門家の先生へ意見を伺っている。政府のアドバイザリーボードでは、政府のステージ判断・基準の議論は一切行われていない。県としては、どのような基準を持っていけばよいか、専門家の先生方にご助言を賜る方向で進めていきたいと思う。できるだけ早く原案を検討してまいりたい。保健所の体制については、議会で認めていただいた予算に対し、今月の上旬あたりのできるだけ早い時期に契約締結にこぎつけたいと考えている。契約締結後、委託業者が人材確保を行うため、委託開始は、7月前後になるかと思う。感染動向を踏まえ、応援職員を減らしていくという方向で保健所と調整してまいりたい。
(宇野農政水産部長)
 世界農業遺産についてFAOの委員による現地調査が6月16日に実施され、本日の知事定例会見で発表予定である。コロナで延び延びになっていたが、急遽決まった。関係部局にも対応を依頼しており、ご協力をお願いしたい。何とか認定にこぎつけたいと思っている。
(富家東京本部長)
 今回の植樹祭では、東京本部の職員全員が参加をさせていただき、大変ありがたく思っている。両陛下とも本当に丁寧にお手植え、お手播きをされているのが印象的だった。最後の黄色いハンカチを振るシーンでは、こちらからの映像が流れるのは最初の部分だけということで、両陛下がやめられたら、振ることをやめていいと聞いていたが、会場で皆さんが振っておられる姿を見て、両陛下も最後までハンカチを振っておられ、一体となって参加いただいていると感じた。
(中條副知事)
 植樹祭を出席させていただいて本当によかったと感じている。天気もギリギリもってよかった。私自身、植樹する経験をさせていただいた。このような機会がなければ、経験することはなかったと思う。準備にあたられた皆さんは、前日準備は暑く、大変だったかと思うが、お疲れ様でした。
(江島副知事)
 映像では、西嶋副知事の顔が見えたので、5年をかけて、企画・計画、準備を進められてきたことを改めて感じた。本当に長い間お疲れ様でした。大成功だったと思う。前日に全国林業後継者大会が多賀町で開催され、林業の後継者の方250名の川上の生産者、川下の「やまのこ」をやられている方、木造住宅をつくっていく方の後継者が集まり、パネルディスカッションが行われ、林業を守っていくという強い決意を述べていただいた。我々もレガシーを感じ、残していかなればならない。
(知事)
 コロナは落ち着いた状況である。したがって、落ち着いた状況下でどのようにレベルステージを持つのか、判断するのか、検討する。各部局から保健所の応援に行ってもらっているが、この体制をどのように改善していくのか、業務を改善していくのか考えていきましょう。次の波に対して、より賢く対応できる体制づくりを行いたい。また、経済生活回復期間に入ってきており、観光のキャンペーンを含め、様々な事業の活動等を、今までとめてきたイベントを再開させていく。そうした局面に入ってきているので、各部局においてよろしくお願いする。
 その一環として、世界農業遺産認定の現地調査も来週16日に全県で行われる。ブラジルの女性研究者が来られる予定である。しっかりとアピールするため、全部局で協力をお願いする。世界遺産という関連でいれば、今月中に彦根城の世界遺産認定に向けた国内推薦書の原案を提出する大事な局面に入ってきている。今は、担当部局でやっているが、しっかりやり遂げたいと思う。ロシアで行われる会議がウクライナ侵攻の影響で無期限延期となっている関係から、どのように影響してくるのかという情報もある。また、ライバルは、奈良県の明日香村ということで、強敵であり、しっかり練り上げ作り上げて達成していきたい。これらをどう活かして滋賀の振興にどのように結び付けていくか、国スポ大会・障スポ大会の主会場でもあり、観光とも結びついていて、近江鉄道もつながっている。ぜひいろいろな部局がどのようなことができるか考えていきたいと思う。
 昨日の第72回全国植樹祭、本当にお疲れ様でした。両陛下からも、また大会会長を務めていただいた衆議院議長からも素晴らしい大会であったと、ねぎらいのお言葉をいただいた。知事として、皆さんの尽力を誇りに思う。国土緑化推進機構の理事長からは、演技やテーマが、ストーリー性がありとても良かったという感想をいただいた。例えば、下流府県と一緒になって緑の少年と交流をするところなど、他の府県にはない取り組みや特徴をしっかりと発信していたことがよかった。当日の会場は、1,000人という発表であったが、サテライト会場の長浜でも数千人が集まり、全県でおよそ1万人の方にご参加いただいた。BBCでライブ中継、NHKでは今週末に録画放送がある。会場に来られなかった方々に届ける活動を今後しっかり行っていきたい。大事なことは、レガシーを残していくことである。その第一段である今日の会見で、琵琶湖環境部長が務めていた野洲の市民公園にある滋賀森づくりアカデミーの学長に、知事として、7月から就任することになった。全部局を挙げて、森林・林業に携わる人を育成していくという取り組みを行っていく。この取り組み以外でも植樹祭で得られたことを今後に活かしていく取り組みを充実させていきたい。天気がもったのは、奇跡的である。多くの方が関わっていただいた植樹祭であったと思う。コロナで大変であり、国スポ大会もある中で、素晴らしい植樹祭をつくっていただいたことに改めて感謝申し上げて、これからにつなげていくことを誓い合って、私の言葉とさせていただく。

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滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
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