「これからの県立高等学校の在り方」について論議を行った。
<西村総合企画部次長>
・資料に基づき説明
<質疑・意見等>
(水上商工観光労働部長)
2点申し上げたい。1点目は、4つの柱を貫くテーマとして、人づくりを打ち出すのは非常に大事なことだと思うが、この「人づくり」の視点として、医療福祉人材や高度モノづくり人材、産業人材など各地域、各分野を支える人材の確保・育成と記載がある。行政は、ともすれば産業人材や地域を支える人材という言い方をしがちだが、やはり人づくりこそ人側からの視点を大事にすべきではないか。基本は、この滋賀で生きがい、働きがいを持ちながら人生を歩んでいただくための取組や環境整備をどう進めていくか、という人側からの視点を大事にすべきだと思う。
2点目は、全体の構成の中で、「人の健康」の方向性として心の健康、次世代、子ども、「自然の健康」の方向性としてグリーンへの挑戦ということが打ち出されているのは、一定の理解ができるが、「社会の健康」の方向性が「選ばれる滋賀」というのが少し私にはしっくりこない。産業分野はここの柱に位置付けられているが、基本的に我々が仕事に取り組む視点というのは、先ほども申し上げたが、生きがい、働きがいのある産業をどう作り、どう活性化するか、その産業が地域との相互作用により、いかに社会的課題を解決していくか、というところを大事にしている。これが、結果として、「選ばれる滋賀」につながるのかもしれないが、「社会の健康」の方向性が「選ばれる滋賀」というのは、違和感がある。
(川﨑総合企画部長)
1点目の行政側からの目ではなく、県民側や実際に働いている方からの目線を大事にという指摘については、十分に気を付けたい。
2点目については、そもそも「選ばれる滋賀」というネーミングがこれでいいのかという指摘を受けているので、もう少しご意見伺いながら考えたい。
(西川農政水産部長)
柱4つとテーマの一つひとつを見るとなるほどと思うし、柱4のタイトルを変えてもらったのは抜群だと思う。おかげ様で、こうするとあらゆる施策がどこかにぶら下がるという意味で議論をするためのフィールドとしては、非常に良いと思うが、打ち出しは非常に弱くなっていると思う。議論はこれでいいが、最後に打ち出す際には、フィルターをかける必要があるのではないか。
(川﨑総合企画部長)
どうしても各部局のご意見をとりまとめるとこうなるが、グリーンの挑戦やDX等これからの時代にふさわしいテーマをあるので、まとめる際には、このあたりを強調できるような表現を工夫したい。
(三日月知事)
今日は時間も限られているし、これまでの間議論してきたことなので、さらに修正して今日があるということで、ぜひ、部内でも幹事課長会議の結果を受けて議論してもらっていると思うが、さらに色んな機会を通じて、どんな視点を入れればいいかを各部局で議論してほしい。さらに、例えば、先ほど、水上商工観光労働部長がおっしゃられた「選ばれる滋賀」の収まり具合や表現とか、西川農政水産部長がおっしゃられた打ち出しの部分をどうしていくかといった部分については、今後も皆さんと考えていきたい。
今日も代表質問で答えるが、MLGsの視点をどのように入れていくのか、来年度から琵琶湖版SDGsとして施策に取り込んでいくので各部局で考えてほしい。
(三日月知事)
おかげ様でコロナは感染状況が落ち着いているが、今、市川健康医療福祉部長からご発言があったとおり、もう少しステージ判断については、様子を見る。緩めず、引き続き注意、警戒を続ける。判断を緩めたときにGo to eatや今こそ滋賀を旅しようなども内容を改め、より良くできるように準備しておいてくれていると思うので、その方向でお願いする。
その上で3点申し上げる。
まず、1点目は、明後日の知事談話でも申し上げようと思っているが、既にご案内のとおり、7月1日がびわ湖の日に定められて40周年の節目となる。私たちにとって、お預かりしている琵琶湖の課題、琵琶湖の可能性、琵琶湖とのつながりは避けて通れないことである。ぜひ、このびわ湖の日40周年を意識した発信、取組を各部局全てでご検討、ご対応いただきたい。先ほども申し上げた通り、この機に発信するマザーレイクゴールズ、琵琶湖版SDGsに絡む取組をぜひみなさんと一緒に進めていきたい。あらゆる場面で、MLGs、びわ湖の日40周年を発信していただくようお願いしたい。
2点目は、先般、県立大学の高橋理事が「歴史家の案内する滋賀」という近著をご持参いただいた。滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科の先生方が少し平易な文章で色んな広い分野の滋賀にまつわるお話をまとめていただいた力作となっている。これは第二版で、第一版は、「歴史家の案内する京都」から始まっているところが、どこの大学かなぁと思わないでもないが、面白い内容になっているので、各部局でどう活用できるのか考えてほしい。同時に庁内の勉強会等でぜひご活用いただけるように。お問い合わせは、高橋滝治郎氏、もしくは、総務部人事課長、総務部でとりまとめをしていただくので、よろしくお願いしたい。
3点目は、おかげ様で滋賀県立美術館がリニューアルオープンした。保坂ディレクターを先頭に多くの県民の期待を集められる取組になっているのではないかと思う。今日の代表質問で答えるが、滋賀県美メンバーズという年間2,400円で何回でも企画展に入れるという新たなメンバーズを募集する取組を始める。年間2,000人を目標に、全庁を挙げてこの取組に取り組む。年内に達成すべく、村田理事筆頭に、保坂ディレクターと共に庁内をセールスに歩いてもらうので、各部局でお取組、御商用等、関係団体への働きかけ等よろしくお願いしたい。