(知事)
急遽参集いただきました。にわかに信じ難く、また、信じたくない愚行でした。詳細は不明ですが、疑いなら晴れることを願っています。
昨日、県の総合企画部企画調整課長が、迷惑行為防止条例違反、痴漢行為の現行犯で逮捕されるという事態が起こりました。極めて重大なことであり、痛恨の極みです。
県民の皆様には多大な心配をおかけしています。県政に対する信頼を大きく損ねてしまっています。県民の皆様に深くお詫びいたします。
申し上げるまでもなく、痴漢行為は、許しがたい人権侵害行為です。事実関係を把握し、厳正に対処します。
折しも、本日、12月4日から10日までは、第72回の人権週間でもあります。各種ハラスメントを含め、人権侵害事案を減らすこと、無くすことに取り組んでいかなければなりません。
多くの職員、大半の職員は、県民のため、日々また日夜、真面目に仕事をしてくれています。このことを、私は心強く思うと同時に、信頼し、また感謝しています。ただ、一人の、一つの、一時のこうした事態は、全体の信用を失墜させてしまう、ということです。
3点申し上げます。
1点目、主権が国民に存ずることを認める日本国憲法を尊重し、擁護すること、全体の奉仕者として、適正かつ公正に職務を執行すること、このことを改めて、一同誓いたいと存じます。
2点目、庁外、時間外、私生活を含めて、県の職員という肩書、使命を私たちは背負っています。公私に渡り、県民の皆様のお心が向けられていることを強く自覚しましょう。
3点目、このコロナウイルス感染症対策が長引くことで、昨年までできていたことができなくなるなど、私たち県民も、また職員もある面では不調や変調を来しているのかもしれません。心のケアや体調管理に気を付け、特に、管理職の皆さんの目配り、気配り、心配りをよろしくおねがいしたいと思います。
以上申し上げ、改めて、県庁の綱紀を粛正することを誓い合い、私の言葉とさせていただきます。皆さん、よろしくお願いします。