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平成31年2月5日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:平成31年2月5日(火曜日)8時45分~9時20分
  2. 開催場所:特別会議室
  3. 出席者:知事・西嶋副知事・由布副知事・総合政策部長・総務部長・県民生活部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長・教育長・監査委員事務局長・警察本部長・防災危機管理監・辻井理事
  4. 議事概要:下記のとおり

協議事項

1.マザーレイク滋賀応援寄附条例の一部を改正する条例案について

<総合政策部長>

  • 資料に基づき説明

<質疑等>

(琵琶湖環境部長)

  • 条例については問題ない。資料の2の2ページの上部に、「みなさんのご支援はこのような取組につながっています」と書いてあり、その下に例があるのは、絞り込むのに分かりやすい。一方で、下部には、「※使途がないご寄附も承ります。」と書いてある。これを見ると、これしか使途がない、使途がないのは、例外というイメージにとれる。上記は例であるなら、「使途を指定することもできます。使途がない寄附も承ります。」と記載しないといけないのではないか。寄附の目的のある人もいれば無い人もいるので、目的のある人は、これしか指定できないと思ってしまう。指定は、自由にできるとアピールした方が良いのではないか。

(総合政策部長)

  • 寄附には種類があり、指定寄附という形で、県が事業をしていない寄附を受ける場合には、議会の議決が必要となる。法律上の整理が必要となる。言われている趣旨はよく分かる。これ以外は受けないという意味にとられないように、どういう表現にするか引き続き検討させていただく。幹事会議でも出ていた意見なので、その点は整理する。

(健康医療福祉部長)

  • クラウドファンディング的にこの事業を応援しようという募集の仕方のような面もあると思うが、皆が応援したくなるような事業を打ち出して、次の事業に支援してくださいという形にした方が、逆にアピールになるのではないか。

(総合政策部長)

  • 言われているところも良く分かる。実際にどういった事業に充当していくのか手続していく問題もある。先ほどの話にも繋がるのだが、今ポイントとなった、取組を更に充実させるための応援を求めるという形で、寄附があってもなくても事業はするが、その事業に応援していただいて、例えば、琵琶湖の環境保全は、今も事業をしているが、多くの寄附をいただくことにより更に取組が充実していくという意味合いでの発信が多い。そのような事業が多いので、どう表現していくのか、引き続き意見を聞きながら、調整する。

(病院事業庁長)

  • 県の方からみた資料となっていて、寄附を受け取る話ばかりだが、実際には寄附をされる方がおられてこそ。寄附をされる方の目線からすれば、何かに寄附したいという気持ちがおこり、実際に寄附する手続きがあって、控除の話がある。いずれ作成されると思うが、そこをしっかり作ると今の議論は整理されてくるのではないか。これまでマザーレイクで寄附をしていた企業様は、これからどこに行けばいいのかという感じを受けるので、寄附者の目線で整理した方が良い。今後、そうされると思うが、ぜひお願いする。

(総合政策部長)

  • 現在のマザーレイク寄附も、9割ぐらいが継続的に企業よりいただいているので、企業の意見も十分聞きながら、県として引き続き企業に寄附をしていただけるような発信の仕方をしていく。

(土木交通部長)

  • 例えば、琵琶湖に使ってくださいと、寄附される方は、メニューを選んで寄附をするイメージか。

(総合政策部長)

  • そうである。

(土木交通部長)

  • 琵琶湖について、1万円寄附するといただいた寄附は、琵琶湖に使う配分がそこでされるということか。

(総合政策部長)

  • そうである。現在も、そうなっている。

(土木交通部長)

  • 寄附された分は、こちらの都合で配分されるのではなく、用途に限って募集し、そこで寄附した時に用途が決まってしまうと考えていて良いか。

(総合政策部長)

  • そうである。具体的にはメニューがあり、寄附される方にこれに使ってくださいという所にチェックを入れてもらう。

(土木交通部長)

  • 「みなさんのご支援はこのような取組につながっています」という例示でなく、厳密にこういう事業というように例示して、何番に使ってくださいというような募集の仕方をするということか。

(総合政策部長)

  • 事業の大きさによっても変わってくる。例えば、資料2の3ページに「ラムサールびわっこ大使事業」とあれば、この事業になってしまうが、「環境こだわり農産物流通拡大事業」となると使途が広くなる。レベル感が違うものを混ぜると発信としてはどうかと思うので調整させていただく。

(土木交通部長)

  • その中に使途のない寄附でも構わないのか。

(総合政策部長)

  • そうである。「滋賀県をご寄附で応援お願いします。」ということで、滋賀の事業なら何でも良い。使途特定なしという欄を作る。

(土木交通部長)

  • 最初から全て滋賀に対する寄附の形として受けて、予算の都合に合わせて使途を考えていけば、分かりやすいのではないのか。

(総合政策部長)

  • 個人の思いがある。こういうことに使って欲しいという思いをお持ちの人がいて、多くの人がそういう寄附が受けてもらえるのかと思っておられるので、こちらから、「そういうことなら寄附をしたいな」と思うようなものをお示しして寄附を呼びかける方が、寄附がしやすくなるのではないかという趣旨の発信だと理解してもらいたい。

(健康医療福祉部長)

  • 「このような取組につながっています」が違和感がある。この取組に支援してくださいとダイレクトに発信した方が伝わりやすいのではないか。

(琵琶湖環境部長)

  • それなら、私が言ったことと全然違う。

(総合政策部長)

  • 意見が分かれるかもしれない。どういう表現が良いのか時間をいただいて調整したい。

(琵琶湖環境部長)

  • 今回は、入れ物を広げるというところから始まった。何の使途でも受けられるものを作るのがスタートだった。だから分かりやすくしたいと例示したと理解していた。福井県の例のように、「特定することもできる。」というやり方もある。一方で、健康医療福祉部長が言われたように、クラウドファンディング的に、目的を絞って県はこの事業に応援してほしいというやり方なら、チェックを入れるのが前提ということもある。どちらなのか。

(知事)

  • 併存しないのか。

(総合政策部長)

  • 寄附は、多様な手法で寄附を求めるということになるので、滋賀県の寄附はこれだけという意味でやっているのではない。クラウドファンディングで100万円寄附をいただいたらこの事業をしますと個別に募集している。県民生活部がしたクラウドファンディングでチャッフィーを作った例もある。

(知事)

  • そういうものも一元化してやろうということか。情報発信の一元化。

(総合政策部長)

  • それは、現実的にはなかなか難しい。ここにも載せて幅広く、個別に募集をかけているのはそのままで同時に発信していく。更に大きな寄附を集められるのでないかと提案している。例えば、国民スポーツ大会で募集しているのをやめてここでするというものではない。そうでないと、今までしてきたことが無駄になる。後退になる可能性がある。

(監査委員事務局長)

  • もらう方の議論がどうしても中心になると思うが、病院事業庁長が言われました応募者の目線、更には説明責任の観点から、寄附金をもらってどれだけのことをしたのかという結果を示すのは大事である。寄附者に対しては、寄附金の使途を報告すると記載してあるが、それ以外に対しても、寄附をいただいて滋賀県はこうしたという結果の部分をきちっとしていただきたい。

(総合政策部長)

  • はい、ありがとうございます。具体的にどういう形で発信していくか、進めていくか様々な意見をいただいたので、2月中に丁寧に意見を伺いながら進めていきたい。

(西嶋副知事)

  • 議会審議もあるので、今のような議論は早急に集約していかないといけない。条例だけ変わりましたではいけない。4月から制度を動かしながら、議論して修正することもあるが、2月議会にかけるに当たっての最低限のものは庁内で合わせておかないといけない。

(知事)

  • 2月議会で可決されるか。

(総合政策部長)

  • 先日、議会への説明では、特に異論はなかった。意見を言われたのは、返礼品等に歳出を使いすぎると、この事業に寄附をしたいという思いが違う用途に使われるようになるのはいかがなものかと、そこはしっかり考えてほしいというご意見と、例えば、卒業した学校に寄附ができることを、県内外の皆さんにPRしてはどうか、という意見が出た。幅広く寄附を求めていく取組はいいのではないかというご意見をいただいている。

(知事)

  • 同床異夢のまま進んで行く気がする。例えば、高島高校のために寄附したいという人がいれば、これに寄附できるのか。

(総合政策部長)

  • もし、メニューに入ればできる。

(知事)

  • メニューに入らなければどうか。

(総合政策部長)

  • メニューに入らなくてもできる。ただ、県として、積極的に寄附をお願いしているというのが、チラシのようなもので発信する。今も母校に寄附ができないのではない。県として、積極的に取組んでいるという発信が、こういう形でした方が、より強く発信できるのではないかというのが、今回の一番大きな改正の趣旨。

(土木交通部長)

  • メニューを50種類ぐらい用意しておいて、その番号を寄附する時に書いてもらう。番号を書いていない人は使途なしとする整理でしかないと思う。それ以外に任意で、こういうことに使って欲しいとしてしまうと、施策と合わない寄附もあり、できない場合があるので、それは避けるべきである。「これにつながっています」と漠然としたものでなく、これに使うと限定しないといけない。

(総合政策部長)

  • そうですね、選ぶメニューについて。

(知事)

  • 選ばないのは使途特定無しとし、自由記入欄は設けないということか。

(土木交通部長)

  • そうしないと整理できない。

(総合政策部長)

  • 自由記入欄は、使途特定無しとならないと、制度が成り立たない。

(知事)

  • 議会に対しては、この「寄附メニューの整理について」もあわせて説明するのか。

(総合政策部長)

  • 具体的にどういうのがあるのかと、質問が出るので。議員のみなさんは、どのメニューがあるかで判断しようという意味合いで言われる人はほとんどいなくて、幅広く寄附を集める努力をすべきだというのが議論の本質になっている。

(教育長)

  • 議員さんは、「大きく寄附を集めよう」だが、実際にA、B、Cの学校に寄附がきた時にどうするのか、前回で特別会計と言ったが、そこを実務的に考えておかないと混乱する。また、使う時には、「A高校はこれに使った」と、報告しないといけない。皆さんが持っているイメージと自分が持っているイメージは違う。細かくすればするほど管理が大変だと思う。そこをどうするか考えておかないといけない。メニュー化のイメージを共通認識して議論しないと、混乱すると思う。今日でなくて良いので詰めてもらいたい。

(総合政策部長)

  • 今でも、「琵琶湖のために使う」としていただくものと、「琵琶湖のヨシ刈りに使う」としていただくものがあるが、レベルの問題もあるので、意見を聞きながら、「本日全てこうします。」と調整できないが早急に調整する。

(商工観光労働部長)

  • 何に使ったかを公表すると言われているが、条文の第10条に、「知事は、毎年度、この条例の運用状況を取りまとめ、これを公表するものとする。」とあったのが、削除されている。これは、条例上問題ないのか。

(総合政策部長)

  • 今回は、基金条例なので、すべての県は、条例上は、シンプルな基金条例にして、商工観光労働部長が言われたようなことは、具体の取組の中で考える。条例に多くのことを書き込むと対応が条例に縛られてやりにくくなるというのが、今の全国的な状況である。今回の条例にはシンプルに基金条例に必要なものだけを記載した。

(商工観光労働部長)

  • 議会に説明した時に、これを削除しておかしいのではないかと言われないかと思ったので。

(知事)

  • それは、あるかもしれない。

(総合政策部長)

  • これを持っているのは、悪いかどうかは滋賀県だけの状況である。

(西嶋副知事)

  • 今回、基金条例の項目としての公表は削除しているが、実務としてする時は、実施要綱等を作り公表が入る、寄附者に伝達するとしっかり入るということか。条例には書かないが、実務では入るということか。

(総合政策部長)

  • そうである。そこは、説明しないと公表しないと思われるので良くない。この場で、これを協議しているのは、申し訳ない。本来の協議事項は条例案で、寄附の本来の考え方の議論は、もっと早くするべきであった。取組を進めたいという形で話をさせていただいている。皆さんの意見をまとめながら県としての考え方もまとめてまいりたい。

(県民生活部長)

  • 4月1日に、どこまでするのか。運用も全部決めて、チラシが配られる状態まで考えているのか。返礼品のことも含めて4月1日からなのか。それとも、条例が4月1日からで、後はもう少し時間かけるということか。

(総合政策部長)

  • 4月1日に新しいチラシが出来て配られていくのは、現実的には無理である。4月1日に施行されて初めて新しい制度で取組が始まるので、現時点ではしばらくしてからPRが始まっていくイメージをしている。

(知事)

  • それでも2月議会で出した方が良いのか。

(総合政策部長)

  • どうしてもという訳でないが、年度年度、区分で仕事をしてくという意味もある。

(西嶋副知事)

  • この条例の施行日はいつか。

(総合政策部長)

  • 4月1日。

(西嶋副知事)

  • 前の条例はいつまでか。

(総合政策部長)

  • 3月31日。

(西嶋副知事)

  • 前の条例は、なくなるわけである。名前が変わって、制度のスタートは。

(総合政策部長)

  • 制度的には、スタートする。

(西嶋副知事)

  • その時の返礼品はどうなるのか。

(総合政策部長)

  • 返礼品については、条例には書かれていない。

(西嶋副知事)

  • ただ、新制度になって、皆さんは返礼品がどうなるのかと思われるのではないか。

(総合政策部長)

  • 今回の条例、以前の条例もだが、返礼品については、一切規定はない。返礼品については、今の条例のままでも変えることは可能である。滋賀県に寄附された人への返礼品をどう考えるのかという問題。

(西嶋副知事)

  • 新制度でスタートするのは、4月1日からか。

(総合政策部長)

  • はい。

(知事)

  • 返礼品は、4月1日から新しい制度で始めるのか。

(総合政策部長)

  • 地方税法の改正にともなって、ふるさと納税の制度が変わり、国がこの返礼品で良いと認めた物だけを税控除にしようという制度が始まる。それを待った上で返礼品を考えていかなければいけない。

(知事)

  • それまでは、従来の返礼品でいくということか。

(企画調整課長)

  • 2段階ある。新制度では、まず返礼品なし始まり、総務省と返礼品の話が整えば、その後、返礼品を加えていくことになる。国と返礼品の協議をきちんとしておかないと、税控除が受けられると思っていた寄附者にご迷惑をかけることになる。国から聞いているのは、5月か6月頃に返礼品の調整、総務省への登録のようなものがあると聞いている。寄附者に迷惑をかけない形にしたいと思っている。

(西嶋副知事)

  • 4月からフルスペックは、できないのだな。

(企画調整課長)

  • フルスペックは、できる範囲で少しずつという形になる。

(西嶋副知事)

  • 先ほど病院事業庁長が言われていたマザーレイクで受けていた企業について、4月1日に寄附を持って来られたらどうなるのか。

(企画調整課長)

  • 琵琶湖のメニューは残るように琵琶湖環境部と話している。大きな企業に対して制度を検討している話をしたところ、琵琶湖と歴史的文化的資産は残して欲しいという意見を聞いているので、その中で受けていくことになる。

(西嶋副知事)

  • 寄附する側にとっても支障ないということか。

(企画調整課長)

  • はい。

(知事)

  • 今日、決めないといけないのか。

(総合政策部長)

  • 様々な事前の手続きもあるので。

(西嶋副知事)

  • いい方向になるという前提で、議論もしてきたと思う。しかし、更に細かいことの庁内コンセンサスを得る必要はあるが、条例自体は出すということで。

(知事)

  • 議会に付すことは了とする。ご意見をしっかり聞こう。是が非でも2月の議会で通らないといけないということではないこととしよう。議論しよう。

(総合政策部長)

  • 2月議会で通していただき、みなさんと一緒になってしていけるように最大限努める。

(知事)

  • よく納得してもらえるようにしよう。

(西嶋副知事)

  • もう一度、議論しよう。提案する以上、大事なことなので。

(総合政策部長)

  • 滋賀の寄附制度の取組方についての議論はさせていただきたい。引き続き4月以降もさせていただく。
  • 議題としてのマザーレイク滋賀応援寄附条例の一部を改正する条例案は、2月定例会議に提出する。寄附制度については、議論しながらいいものにしていきたいと思うので、引き続き協力をお願いする。

(知事)

  • 2点ある。1点目は、今、インフルエンザが流行している。

(健康医療福祉部長)

  • 警報が出ている。

(知事)

  • 県庁内も予算や人事など様々な業務、雪寒対応も含めて大変だと思うので、職員の健康管理、健康状態の保持に十分留意していただきたい。
  • 2点目は、交通事故。昨年は、死者数が大変少なかったが、この直近の10日間で3人が歩行中に車にはねられて亡くなられた。

(警察本部総合施策官)

  • 21日から27日までの一週間、高齢者事故多発警報が出ている。

(知事)

  • 高齢者事故多発警報が出されている。公用、私用も含めて運転されることが多いだろう。また、日が暮れるのも早い、日が明けるのも遅いということもあるので、十分留意し、注意喚起をよろしくお願いする。
お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
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