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「知事への手紙」ご意見・回答の紹介(健康・医療・福祉)

これまでのご意見と回答

Q. 「滋賀県障害者差別のない共生社会づくり条例要綱案」の教育に関する記述の中で、パブリックコメント後に「発達段階に応じ」という文言に修正された箇所がある。「発達段階に応じ」という言葉は医学モデル的視点であり、分ける教育を助長する危険性をはらむ。障害者が「発達段階」という言葉で分け隔てられてきた悪しき歴史を繰り返さないためにも、「発達段階に応じ」という文言は修正すべき。

A. 「滋賀県障害者差別のない共生社会づくり条例要綱案」や、要綱案に対する県民政策コメントの結果につきまして御意見をいただきまして、誠にありがとうございます。

「発達段階」は、障害者権利条約の批准を踏まえインクルーシブ教育を推進していくこと等を目的とした「滋賀のめざす特別支援教育ビジョン」で使用されているものであり、社会モデルに沿う用語と考え修正したものですが、多くの方から「発達段階」という文言の問題点を御指摘いただき、再度見直すこととしました。

改めて平成23年の障害者基本法改正時の国会での議論なども確認しながら、関係者からも意見を求め、最終の条例案では「その発達段階に応じ、かつ、」を削除し、「その年齢および特性を踏まえた・・」とすることとしました。

この「特性」という言葉は上記法改正時に改められた部分ですが、その理由は「単に障害の種別及び程度のみならず、障害者が日常生活等において有する多様な困難を踏まえるという社会モデルの観点を明確化する」ため取り入れられたものであり、「障害の社会モデル」の観点を積極的に取り入れた当条例の内容に沿うものであると考えております。

条例につきましては、去る2月15日から始まりました滋賀県議会定例会議に提案をさせていただきました。

この条例の制定を契機に、県民、事業者や関係者が、それぞれの立場や役割に応じた福祉の実践を行いながら、互いの共感と連携、協働により、障害者差別のない、すべての人に居場所と出番がある共生社会づくりを力強く推進してまいりたいと存じます。

(平成31年2月21日回答)

Q. 今、しょうがいについて勉強している。駅周辺の点字ブロックがこわれていたり、のるとガタガタする。しょうがい者はきっと悲しいと思う。点字ブロックを直してほしい。もちろん、私も困っている人を見かけたら手助けする。

A. 「点字ブロックを直してほしい」とお手紙をくれたことを、とてもうれしく思っています。なぜうれしいかと言うと、「きっとこまる人がいるだろう。」とほかの人の気もちを考えて、気づいてくれたからです。

「人の気持ちを大切にできる思いやりのある人」がふえてほしいとねがっています。

そして、「ここをこうしたら、みんながもっと使いやすくなったり、住みやすくなるのではないか。」と気づいたことを、みんなで話し合って、できることからやってみることで、しょうがいのある人が心から安心してくらせる滋賀県になると思います。そのために、私たちもがんばります。

お手紙で教えてくれた、駅周辺の点字ブロックがこわれていることは、市の道路をしゅう理する仕事をたん当している人たちに伝えて、だれもが歩きやすい安全な道にすることをすすめていきます。

(平成30年1月9日回答)

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