滋賀県に位置する琵琶湖は世界でも有数の古代湖で、400万年の歴史を有すると言われています。海と隔絶されたこの広大な水域では、長い年月をかけて50種類を超える固有種を含む1,000種類以上の多様な動植物が育まれてきました。
このような多様で豊かな恵みのもと、ニゴロブナ、ビワマス、セタシジミなど固有種を主な漁獲対象として、琵琶湖漁業は発展し、これらの湖魚を利用した独自の食文化が育まれてきました。
中でも、アユ、ホンモロコ、ヨシノボリ(ゴリ)、イサザ、スジエビ、セタシジミ等を使った佃煮や煮物にはあめ煮、甘露煮、山椒煮など色々な製法があり、多種多様な佃煮、煮物がつくられ、広く親しまれています。(料理名をクリックすると、家庭での作り方ページへリンクします。)
この他にも、琵琶湖の多様な魚介類はその特性を生かして、南蛮漬け、昆布巻き、天ぷら、塩焼き、炊き込みご飯、汁物などとして幅広く食されています。